メルセデスAMG GTブラックシリーズ向けに「センターロックホイール」発売。意外とこのシステムを採用するメーカーは少なかった

｜　限定25セットのみ、ホイールとコンバージョンキットとのセット販売　｜

さて、先日「FRながら」ニュルブルクリンクの市販車最速タイムを記録したメルセデスAMG GTブラックシリーズ。

今回アフターパーツメーカー、ホイールズ・アンド・モア（Wheels and more=WAM）がそのAMG GTブラックシリーズ向けにセンターロックホイールとそのコンバージョンキットを発売しています。

センターロックホイールはまだまだポピュラーではない

なお、このセンターロックホイールについてはポルシェ、ランボルギーニが広く採用しているものの、マクラーレンやフェラーリの場合は「少量限定生産者のみ」にとどまり、メルセデスAMGについては現時点でも「採用ナシ」だと認識しています（AMG Oneはこれを採用すると思われる）。

このセンターロックホイールのメリットとしては、ホイールボルトを通す必要がないのでハブ直径を大きく取る必要がなく、よってハブをコンパクトに設計できるのでバネ下重量を軽くでき、さらには慣性重量の低減、そしてブレを少なくできるということが挙げられます。

もちろんホイールの固定について、ホイールボルト（一般的には20本）の代わりに各輪ともナット1個で済むため、そのぶん軽くなるというのも見逃せないポイントですね。

メルセデスAMG GTブラックシリーズ用のセンターロックホイールはこうなっている

そしてこちらがメルセデスAMG GTブラックシリーズ用のセンターロックホイールコンバージョンキット。

もともとのハブにセンターロッキングシステム内蔵の新しいハブを装着するというシステムです。

その上から専用のホイールを装着することになるのですが、もともとのハブがあるうえ、コンバージョンキットも装着するので重量がむしろ重くなってしまい、かつ回転マスの増加してしまい、コンバージョンキット分だけブレが出る可能性も。

ただ、ホイールズ・アンド・モアではこの重量増加をチャラにすべく専用ホイールにて軽量化を図っており、このホイールはフロントで9キロ、リアで12キロしか無いとのこと。

ちなみにホイールサイズはフロント20インチ（9J）、リア20インチ（12J）サイズのみで、タイヤはミシュランSカップ（フロント285幅、リア335幅）が推奨されています。

なお、ホイールズ・アンド・モアではECU変更にて出力を720HPから778HPにまで向上させることに成功しており、これによって最高速は325km/hから336km/hへ。

ちなみにブレーキキャリパーは別途用意され、7色が選択可能です。

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