| レプリカもここまで来ると大したものだ |
なお、ベースはポルシェ・ボクスター
さて、先般よりフェラーリ458イタリアのレプリカを製作していたロシアのショップ、ホイーラーズ・ビルダーズ。
その緻密な仕事ぶり、それまでに製作した数々の精巧なレプリカをYoutubeへとアップしており、それら動画を見た人々が次々コメント欄に「作り方を教えてくれ」と書き込むなどウワサがウワサを呼ぶことに。
しかしあまりに有名になりすぎたのか、おそらくは(レプリカの対象だった)フェラーリやランボルギーニへとその存在が知られることになったのか、Youtubeチャンネルがある日突然消滅してしまいます。
ただ、ショップの関係者と思われる人物が引き続き動画を公開しており、今回は製作中のフェラーリ458のレプリカと「本物のフェラーリ458イタリアとを並べてみた」動画が公開され、またしても大きな話題となっているようですね。
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その企画は偶然から始まった
なお、「レプリカと本物のフェラーリ458イタリアを並べる」という企画は偶然から。
このユーチューブチャンネルのオーナー(ホイーラーズビルダーズの関係者と思われる)がサンクトペテルブルクにて本物のフェラーリ458イタリアを目撃し、そのオーナーと「実は」という話をすることになって、「じゃあ2台を並べて比較しよう」となった模様。
そしてこちらが並んだ二台。
レプリカはまだ製作中の段階なので「未塗装」です。
正直、シルエット的にはほぼ見分けがつかない二台。
ただしよく見ると相違もあって、まずこちらはレプリカのほう。
本物のフェラーリ458イタリアのエンジンルーム。
比較するとこう。
ウインドウやフェンダーの形状はほぼ一緒ではあるものの、その中身に差異があり、というのもレプリカの方のエンジンカバーは「ダミー」だから。
ベースはポルシェ・ボクスターとなり、フラットシックスエンジンが収まるエンジンベイの上にこのカバーを「置いている」わけですね。
ただ、それにしても「その他の部分」の再現度には恐れ入ります(リアフードの透明部分はアクリルパネルによる自作)。
レプリカといえど、あまりに本物に近かった
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こうやって真後ろから見た状態を比較しても、その正確さがわかります。
リアディフューザーのフィンもしっかりと作り込み、メッシュもちゃんと(ダミーではなく)貼られることに。
テールランプはなんと自作。
上部をクリアパーツで作ることは難しかったようですが、ここはボディカラー同色であっても(もしくはカーボン製であっても)問題はないものと思われます。
サイドもほぼ一緒。
ドアノブ(制作過程が公開されていた)も実車のフェラーリ458イタリア同様。
ただし、リアクォーターウインドウからエンジンルームへと風を導くダクトにはちょっとした相違も(ただし大きな問題ではない)。
ちなみにこちらはフロント。
ポルシェ・ボクスターのサブフレームにパイプを溶接して車幅を拡大しています。
その後は実車の寸法を測らせてもらったり。
ホイーラーズビルダーズは、これらレプリカを販売目的ではなく、純粋に自分たちの楽しみのためだけに作っているようですが、その情熱には驚かされるばかり。
本当にクルマが好きな人達なのでしょうね。
レプリカのフェラーリ458イタリアと、本物のフェラーリ458イタリアとを並べてみた動画はこちら
参照:ILYA STREKAL