フェラーリが「タルガ・フローリオ・オフ」を開催し当時と同じシチリア島のルートを走る！集まったフェラーリたちが個性的すぎた

｜　タルガ・フローリオとはよく聞くものの一体何のこと？　｜

フェラーリは美しい田園風景もよく似合う

さて、フェラーリが公式にて開催したイベント「フェラーリ・タルガ・フローリオ・オフ」。

今回フェラーリは自社のFacebookにて、その美しい画像をいくつか公開しています。

上の画像は、スタート時に（フェラーリのスタッフが）車両へとゼッケンを貼っている様子で、右のF8トリブート2台のリアフードのクリア部分が結露していることがわかります。

これは「スーパーカーあるある」のひとつで、エンジンルーム内に入った水分が熱で蒸発してクリア部分（モデルによってガラスだったりポリカーボネートだったりする）が曇ることになり、こうなるとルームミラーがまったく役にたたなくなってしまします。

なお、右のF8トリブートはイエローのボディにシルバールーフ（マットのように見える）という、非常に珍しい仕様ですね。

タルガ・フローリオとはなんぞや

そこでこの「タルガ・フローリオ」ですが、これは1906年～1977年まで開催（1915～1918年の間は第一次世界大戦によって中断）された、最古のスポーツカー耐久レース。

イタリア語で「タルガ」は「盾」を意味し、タルガ・フローリオは「（レースの開催元である）フローリオ家から贈られる盾」を意味しています。

このレースをはじめて開催したのはフローリオ家のひとり、ヴィンチェンツォ・フローリオで、最初は「ごく限られた、地方のレース」だったものの次第に規模が大きくなり、アルファロメオやマセラティといったイタリア勢はもちろん、ポルシェのような外国勢も参加してしのぎを削ることに。

なお、ポルシェはタルガ・フローリオでもっとも多くの勝利をあげた自動車メーカーだとされ、ここでの活躍を記念し、ポルシェはデタッチャブルルーフ装着のオープンモデルに「タルガ」と名付けたと言われます。

ちなみにフルオープンではなくデタッチャブルルーフを採用し、ロールバー状の通称「タルガバー」を採用したのは横転時の安全確保のためだったといい、上述の「盾」という意味もその役割とマッチしているということから「タルガ」という名称がぴったりだったようですね。

そしてこのタルガ・フローリオはシチリア島の公道そして山岳路を使用して開催されていましたが、年々参加するクルマの性能やスピードが向上し、同時に安全性を確保することが難しくなてきたという問題も。

果たしてとうとう、1977年に死亡事故が起きてしまうにあたり、その開催に終止符が打たれてしまいます。

そして今回のフェラーリ・タルガ・フローリオ・オフでは、ファン・マヌエル・ファンジオ、アルトゥーロ・メルザリオ、ニーノ・ヴァカレッラなどのチャンピオンが勝利したシチリアの道路を走りつつ、歴史的・芸術的価値の高い様々な場所を訪れており、画像を見るにフェラーリの美しさを再確認させられるかのようですね。

様々な仕様のフェラーリが参加

そしてこのイベントには実に様々なフェラーリが参加しており、こちらはフェンダーに「カーボン仕様の」シールドエンブレムが取り付けられています。

珍しい「グラデーション仕様の」ストライプ。

現時点では珍しい、ストライプ入りのフェラーリSF90ストラダーレ。

そして「ストライプの入った一団」。

かなり個性的なカラーを持つフェラーリ488スパイダー。

グラデーションを用いたボディ下回りのレッドも印象的ですが、フロント部分の横方向ストライプ（フロントエンジンでモルデは一般的だが、ミドシップフェラーリでは珍しい）、そしてリアだとトンネルバック内側からリアスポイラーに至るまでのライトブルーが特徴的。

ボディサイドのゼッケンを見るに、もしかすると「70周年記念モデル」のうちのひとつなのかもしれませんね。

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参照：Ferrari（Facebook）