え？このナンバープレート「MM」が27億円？アルファベット二文字は「最小構成」、これまでの世界最高額である17億円を更新するか

｜　日本では法的に不可能ではあるが、一部海外市場では希少ナンバーの売買が加熱中　｜

カリフォルニアでは「1文字」が存在せず、「2文字」が最小の構成らしい

さて、ここ最近活発化しているのが「ナンバープレートの売買」。

日本では「ナンバープレートはクルマに付随する」ものなのでプレート（番号）の売買はできませんが、北米や香港、中東、欧州の一部などでは「ナンバープレートは個人に属する」ため、いったんナンバーを取得すると、そのナンバープレートは個人の持ち物となり、クルマを乗り換える際には「プレートを（返納せずに）付け替えて」乗ることに。

よってナンバープレートをクルマから外して売買する事が可能となるわけですが、これまでにも「F1」が22億円で販売されたという例も報じられています（ただ、これは取り引きが成立しなかったようだ）。

今回出てきた売り物は「27億」

そして今回話題となっているのが、カリフォルニア州の「MM」なるナンバープレート。

これは現在NFT売買プラットフォーム、OpenSeaにて出品されているもので、希望価格5888イーサリアム（日本円だと現在27億円くらい）という価格設定でとなっており、もし購入者がいれば、米国はもちろん、世界でも類を見ない「高額なナンバープレート」となる模様。

なお、出品者はMichael Modecki（マイケル・モデッキ）なる人物で、つまりこのナンバープレートは同氏のイニシャルということになりますが、同氏によると「カリフォルニアには、アルファベット一文字のプレートが存在しない」ため、2文字が最も少ない文字構成になる、とのこと。

今まで、米国において最も高額で取引されたナンバープレートは「6」だった

参考までに、米国において「最も高額」にて取引されたナンバープレートは2008年に67万5000ドル（約7400万円）で落札された「6」で、世界的な例を見てみるとアブダビのオークションで落札された「1（1480万ドル＝約16億9000万円）」がもっとも高価。

もう一つ参考までに、今年3月には、40年前にニューヨークで発行された「NEW YORK」という文字列を持つナンバープレートが22億円で（ボルボと一緒に）売りに出されていますが、こちらは取引不成立に終わったようですね。※一見すると装飾用のプレートのように見えるが、ちゃんと公的に発行されたものらしい

なお、日本だと「1」のほかにも「7」などの人気がありますが、多くの国では「1」が最も高い人気を誇るといい、それは「1＝その国で一番最初に自動車を購入した人」を意味するため。

日本ではもともとナンバープレートが「割当制」、その後に希望ナンバーが導入されたため、そして同じ「1」であっても、地域やそのあとの3桁の数字のぶんだけ「1が同時に存在」するために「1」の価値は他国ほど高くはなく、これは日本ならではの特殊性と言えるかもしれません（日本で「1」を取得するのは困難ではなく、そのため町中には「1」をつけたクルマもけっこう走っていて、しかし他国の人からするとむしろこれが”驚き”なのだと思われる）。

なお、現在日本では「ナンバープレートの枯渇」という話も出ているようですが、数字の代わりに「文字列」を選択したり、数字と組み合わせることができると、こんな感じでいろいろなナンバープレートを選ぶ人が出てきそうです（特定ナンバーに人気が集中しない）。

参考までに、こちらは「C.ロナウド」。

コピー。

「フラワー」。

現在世界最高額で売りに出されているナンバープレートを所有者本人が紹介する動画はこちら

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参照：Michael Modecki, DuPont Registry