| 一体世界中にはどれくらいの「発見を待つ」ヴィンテージカーが眠っているんだろうな |
そして世の中には「突如消息がつかめなくなる」クラシックカーも
さて、世界中には様々な「納屋で発見された(通称:バーンファインド)」名車たちが存在しますが、今回はなんと1952年製のフェラーリ166MMが見つかったという動画。
この納屋が存在するのはイングランドはノーサンプトンシャーの「どこか」だと紹介されており、驚くことに1920年代から1960年代にかけてのレーシングカーやロードカーが10台以上収められています。
なお、この納屋は1940年代に(現在の納屋の所有者の)父親が飛行機の格納庫として使用していた、とのこと(下の画像は当時の写真)。
その納屋はこんなところにあった
そしてこの納屋ですが、上空から見るとこういった感じで、「まさかこの納屋の中に貴重なクルマが多数眠っていようとは」という雰囲気ですね。
そこへ今回呼ばれた「バーンファインド」ハンター、ジョニー・スミスがやってきます。
なんか見たことがあるクルマに乗ってきたな、と思っていると・・・。
なんと日本のタクシーを日常の足として自分で運転しているようですね(ドアや屋根には「個人」という文字があり、そのほかも日本で使用されていたままのように見える)。
そしてさっそく納屋へと向かいます。
納屋の中はまさに宝の山
そしてさっそく納屋の中へと踏み入れますが、そこにあるのは文字通りの宝の山。
ヴィンテージカー好きであれば、言葉を失ってしまうかもしれません。
まずこちらは1959年のBerkeley SE492(2台もある)。
1952年のブリストル403。
1960年のブリストル406。
1959年のモーガン+4。
1940年のアルファロメオ6C 2500コルサ。
もしかするとこの納屋の中ではもっとも高い価値を誇るかもしれません。
こちらは1926年製のFrontenac-Ford VSCC(レーシングカー)。
製造年を考慮すると驚くべきコンディションを保っており、こちらも非常に高い価格で取引されることになりそうです(オーナーに売る気があれば、の話ですが)。
その右にある水色のボディとイエローのホイールを持つクルマは1934年のRiley Clifford Special Autovia V8(こちらもレーシングカー)。
1963年のランチア・フラミニア・ピニンファリーナ・クーペ。
こちらは比較的新しい、1976年のTVRビクセンV8のレストモッド。
フェラーリ166MMがこのグッドコンディションで保存されているとは
そしてこちらが今回の動画の本題、フェラーリ166MMビニャーレ。
166MMは1948年に長距離レース用に開発され、MMとは「ミッレミリア」を意味します。
今回発見された個体は1950年3月8日に「通常の」166MMとしてフェラーリの工場から出荷され、その後ミッレミリアやタルガフローリオに出場するもののクラッシュしてしまい、しかし1952年にビニャーレ(イタリアのコーチビルダーでフェラーリとの縁が深い)にてクーペボディへと生まれ変わることに。
その後1965年にはアメリカのオーナーへと売却されるもテキサス以降の足取りがつかめなくなって16年間行方不明になったとされていますが、その後発見されてJ.ガイルズ・バンドのフロントマン、ジェローム・ガイルズによって所有されたこともあるのだそう。
そしてこの車両には謎も多く、たとえば「(後の世代の)250GTOと同じ」メーターが一部使用されていたり、内装のパーツが「60年代っぽく」もあるため、どこかで改修された可能性もあると考えられているようですね。
おそらく今後はその謎を解き明かしつつも「オリジナルに近い」姿にてレストアされることになるのだと思われます。
納屋から驚愕のヴィンテージカーが出てくる動画はこちら
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