フォードGTが競売に登場、数日を残して価格が大きく1億円をオーバー。やっぱりフォードGTは近年「もっとも価格の上がるスーパーカー」に

｜　やはりそのピュアさ、そしてモータースポーツでの（初代の）功績が評価されていると考えて良さそう　｜

フォードGTは今後も継続して価値を上げることになりそうだ

さて、極めて印象的な1台のフォードGTがオークションに登場し、なんと100万ドル（1億1400万円）を超える価格で落札されることが明らかに（あと数日を残し、100万ドルを超えての入札がなされている）。

このフォードGTは2019年モデルで、ポリカーボネート製エンジンカバー、ネイキッドカーボンファイバー製ストライプ、チタン製エキゾーストが追加されるという7万ドルの軽量カーボンシリーズ・パッケージを装備していることが特徴です。

ちなみに年間生産能力は250台だとされるものの、売りに出されるのは「年間数台」といったところで、多くのオーナーがフォードGTを「保管したまま売りに出さない」ようですね（気に入っていて手放さない人もいれば、さらなる値上がりを待っている人もいるのだと思われる）。

参考までに、フォードGTの車両本体価格は5000万円ほどで、それを考えると今回の「1億円オーバー」というのは恐るべき価格だといえ、近年のスーパーカーにおいては「圧倒的な値上がり率」。

フォードGTに搭載されるのは3.5リッターV6ツインターボ、出力は647馬力、そしてトランスミッションはゲトラグ製7速デュアルクラッチ、駆動輪は後輪のみ。

このフォードGTの値上がりの理由については「ハイブリッドを搭載しない、シンプルなスポーツカー」ということ、そして何よりこれまでのフォードGT40の実績（モータースポーツにしろ、市場価格にしろ）が影響しているのは間違いなく、そう考えると「スーパーカーにとって、モータースポーツでの実績」は何よりも重要なのかもしれませんね。

ちなみにこのボディカラーは3万ドル（340万円くらい）のオプションであり、”スネークスキングリーン”と呼ばれるそうですが、アメリカ人はけっこう「ヘビ」にちなんだ名称（バイパーやコブラなど）やボディカラーが好きなんだな、と思わせるところ。

もともと「転売目的」にて購入したもよう

なお、このフォードGTのオーナーはもともと転売目的で購入したようで、というのも走行距離がわずか50kmにとどまるため。

さらにはコンデイションを保つためにセラミックコーティングとペイントプロテクションフィルムが施工されており、転売が可能となる「2年間」をじっと過ごしていた、ということになりそう。

転売を目的とした割には3万ドルのボディカラー、7万ドルの軽量パッケージをオプションとして装着するなど「投資」を行っており、しかしこれは「複数の売り物が出てきたときには、目立ったほうが高値になる」という傾向を考慮したのかもしれません。

実際のところ、近年のスーパーカー市場では、「変わったボディカラー」「オプション満載の車両」が非常に高く評価されることもあり、「脱定番」的なボディカラーを選ぶ人も多いようです。

このフォードGTの内装についての情報は多くなく、しかしドアシル、ダッシュボード、センターコンソール、シートバックがエクスポーズド・カーボンで仕上げられるというインテリアカーボンパッケージが付与され、内装は基本部分はブラックアルカンターラで仕上げ。

販売元のリストには、ウィンドウステッカー（アメリカで販売時に貼られるもの）、ファクトリーブック、ビルドフォト（製造中の画像）、バッテリーテンダー（充電器）、カーカバー、カスタム刺繍フロアマット、クリーンカーファックスレポートが添付される、と記載があります。

このフォードGTを紹介する動画はこちら

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参照：Bring a Trailer