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わずか8台のみしか存在しないという右ハンドルのフェラーリF50が競売に!左ハンドルとして生を受けた後、ピニンファリーナによって右ハンドルに改装されたようだ

2022/02/15

わずか8台のみしか存在しないという右ハンドルのフェラーリF50が競売に!左ハンドルとして生を受けた後、ピニンファリーナによって右ハンドルに改装されたようだ

| おそらく右ハンドル化には相当なコストがかかったに違いない |

改造を担当したのがピニンファリーナであれば、その価値を下げることはなさそうだ

さて、F40の1,311台に比較してわずか349台のみしか生産されなかったフェラーリF50。

さらに右ハンドル仕様は合計で8台しか存在しないとされ、そして今回はその8台のうちの1台がオークションに登場することに。

フェラーリF50は1995年にフェラーリの創業50周年を祝って発売された限定モデルで、エンツォ・フェラーリの息子、ピエロ・フェラーリの掲げた「公道を走るF1」というコンセプトを実現したクルマとしても有名です。

1997-Ferrari-F50-7

フェラーリF50は「あまりにスパルタン」だった

そして「公道を走るF1」という理念を追求したため、搭載されるエンジンは1992年のF1マシン、F92Aに搭載されていた3.5リッターV12エンジンのブロックを流用しており(ただしそのままだととんでもなく乗りにくくなるため、排気量を4.7リッターに拡大して低速トルクを確保している)、そのエンジンは(F1マシンと同じく)ブッシュを介さずにダイレクトに車体にマウントされるという構造を持っていて、サスアームもトランスミッションケースに直接取り付けられています。

このエンジンは最高出力513ps(382kW)を発揮し、0-60(0-96km/h)加速はわずか3.6秒で駆け抜けることができるそうですが、このタイムを実現するには(クラッチ、シフトノブ、アクセル操作等に)相当なスキルを要求されることは想像に難くありません。

1997-Ferrari-F50-8-1

「公道を走るF1」だけあって快適性についてはとても語ることができないレベルにあるといい、その次の記念限定モデルであるエンツォフェラーリでは(F50では求めることができなかった)快適性が重視されるようになっています。

Ferrari-F50 (17)

ちなみにルーフは取り外すことが可能ではあるものの、この脱着は非常に複雑、かつ工具を要するためにフェラーリの正規ディーラーにて行う必要があるといい、こういったところも含め「ハードルの高い」クルマだと言えそうですね。

Ferrari-F50 (18)

納車当初は「左ハンドル」

なお、このフェラーリF50のちょっと特殊なところは、「1997年に新車として納車されたときは左ハンドルだった」ということ。

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ただしその後2000年にピニンファリーナの手によって右ハンドルへと改装されているのだそう。

Ferrari-F50 (19)

オークション開催元のRMサザビーズによると、2000年5月に12,500マイル(20,116km)の点検を受け、2003年までに合計18,345マイル(29,523km)を走ったと記録されており、フェラーリの限定モデルとしてはかなりのハイペースで距離を伸ばしているということに。

Ferrari-F50 (11)

ただ、その後のオーナーはこのクルマを大事にしまっておくことに決めたようで、そこからの約20年間で走ったのは約5,000キロにとどまり、現在の走行距離は21,294マイル(34,269km)。

Ferrari-F50 (10)

このフェラーリF50のインテリアはこうなっている

そしてこちらが今回出品されているフェラーリF50のインテリア。

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もともと左ハンドルだったとは思えないほど「完璧に」右ハンドル化されていますね。

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シートはブラックレザーで覆われたフルバケット、そしてヘッドレストにはプランシングホース(跳ね馬)のエンボス加工。

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なおメーターは「マイル」のまま。

Ferrari-F50 (6)

センタートンネルやシフトノブはカーボンファイバー製、そしてこのゲートを切ったシフトが「いかにもスーパーカー」といった感じですね。

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そしてこちらがピニンファリーナによってカスタムされたことを示すプレート。

当時のオーナーの名を見ると、香港もしくはシンガポールの人だったのかもしれません。

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意外なことではありますが、パワーウインドウ装備。

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車検証入れは本皮製(スケドーニ製?)。

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ツールキット、センターロック・リムーバル・ツール、も付属。

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こちらはフロントフードを開いたところですが、中央運転席寄りに「わずかながらの」バッグを置くスペースがあるようですね(ただし、ここにバッグを置くと熱やらなんやらで大変なことになりそうだ・・・)。

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参照:RM Sotheby’s

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