なんかテスタロッサっぽい！フェラーリがもっとも「レッド」だった時代に作られた公式コラボヨット「フェラーリ・リーヴァ32」が競売に。もちろんカラーはロッソコルサ

｜ あの頃、フェラーリはとにかく「レッド」だった ｜

けっこう人気が高いボートだと見え、予想落札価格は最高で1800万円

さて、スーパーカーオーナーがヨットやボートを所有する比率は低くないといい、よって過去にはランボルギーニやフェラーリがボートを製造したこともありますが、今回RMサザビーズの主催するオークションにそういった一つが登場します。

これは1990年に高級ヨットメーカーのリーヴァとのコラボレーションによって製作された「リーヴァ フェラーリ32」と呼ばれるもので、作られたのは40艇のみ、そして今回出品される個体はそのうちの28番目、とのこと。

フェラーリ・リーヴァ32はこんなボート

そこでこのリーヴァ・フェラーリ32を見てみたいと思いますが、船体カラーはフェラーリらしい「ロッソ・コルサ」。

リアのルーバーのようなデザインはテスタロッサを連想させ、ちょうどテスタロッサが製造された年代（1984年〜1992年）とも一致するので、テスタロッサを意識したことは間違いなさそう。

ちなみに船体横にもテスタロッサのボディサイドを連想させるフィンが設けられ、テールパイプは「左右4本出し（位置的に水没すると思うが、大丈夫なんだろうか）」。

サイドには「Riva 32」そしてフェラーリのシールドエンブレム。

ちなみにこのリーヴァはアバルトとのコラボレーションを行ったことも。

搭載されるエンジンは「Vulcano（ヴルカノ） 400 V8」が2基。

それぞれが390馬力を発生するといい、そこからボルグワーナー製トランスミッションを介してスクリューを駆動するそうですが、最高速は54ノット（時速100km/h）だと紹介されています。

2105年には大掛かりな整備を受けている、とのこと。

そのキャビン（船室）もやっぱりフェラーリだった

そしてこちらはフェラーリ リーヴァ32のコクピット。

レッドとホワイトにて彩られ、スポーティかつエレガントな雰囲気ですね（バケットシートのステッチはレッド）。

ステアリングホイールのセンターパッドには「Riva」、そしてダッシュボードの右側にはフェラーリのエンブレムが設置されています。

メーターがやたらたくさんありますが、エンジン二基分必要になる、ということなのでしょうね。

後部シートはホワイトとブラックのコンビ仕上げによるベンチシート。

シート中央にはゴージャスなダイヤモンドステッチが入ります。

キャビンもやはりレッド、ホワイト、そしてブラック（クラリオン製のオーディオシステムが設置されているらしい）。

おそらくはもっともフェラーリ＝レッドという印象が強かった時代に製造されたものだと思われ、この時代に製造されたフェラーリF40は「レッド以外選ぶことができなかった」というくらいなので、オーナーはもちろん、フェラーリとしてもレッドに強いこだわりがあったのだと思われます。

このフェラーリ・リーヴァ32については3月25日〜26日にフロリダ州フォートローダデールで開催するオークションに登場し、予想落札価格は最高で1800万円ほどになるだろう、と見られていて、けっこう人気が高いということもわかりますね。

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参照：RM Sotheby’s