| いったんはロレックスから「離れる」方向性を見せたチューダーだったが、今回はロレックスに「寄せて」きたようだ |
39ミリのブラックベイPROはなかなか魅力的
さて、チューダー(チュードル)も2022年新作腕時計を発表。
もともとチューダーはロレックスのディフュージョンブランドとして発足しており、当時はロレックスとよく似たラインナップを持っていたものの、途中からはロレックスとは異なる方向性へと舵を切り、ブラックケースやファブリックストラップの採用、シルバーやブロンズケースの採用などロレックスにはない素材やデザインを取り入れています。
ただ、2022年の新作腕時計に関してはロレックスを連想させるデザインを持つ「ブラックベイ プロ(BLAKCBAY PRO)」が登場し、「ブラックベイGMT」にもロレックスGMTマスターIIを連想させるモデルが追加されています。
ブラックベイ PROはこんな腕時計
そこでまずブラックベイPROですが、こちらは1971年に登場した初代エクスプローラーIIを連想させるデザインを持っており、ベゼルに刻まれた24時間分の文字との間にバーが入るあたりは完全にエクスプローラーIIのファーストモデルを意識したものと思われます。
さらにはそのファーストモデルらしさを強調するためなのか、「日焼けした風カラーのインデックス」「色あせた風のGMT針」が用いられているようですね。
参考までに、こちらが初代ロレックス・エクスプローラーII。
ケース素材はもちろんステンレス・スティールで、しかし面白いのはケース径が39ミリとなっていること。
ただしこれは現代のエクスプローラーIIではなく、ファースト〜セカンドあたりのエクスプローラーIIを意識したためなのかもしれません。
ベゼルはロレックス・エクスプローラーII同様に「放射線状」のブラシ仕上げ、ケースそしてステンレススティールブレスレットもブラシ仕上げ(側面はポリッシュ仕上げ)。
風防は流行のドーム型サファイアクリスタルです。
採用されるムーブメントはマニュファクチュール キャリバー、MT5652で、70時間のパワーリザーブを誇ります。
用意されるストラップ(ブレスレット)は3種類で、フランスにて150年以上の歴史を誇るジュリアン・フォール社によるファブリックストラップ、リベット付きのステンレススティール製ストラップ、そしてレザーとラバーとのハイブリッドストラップ(フォールディングクラスプつき)。
ちなみにリベット付きブレスレットはチューダーが1950〜1960年代に使用していたものをイメージしたものだと紹介されています(ただし現代版ではソリッドリンクであり、リベットは飾りとなっている)。
そこでバリエーションを見てみると、こちらはM79470-0001(455,400円)。
M79470-0003(419,100円)。
M79470-0002(419,100円)。
ブラックベイGMT 2022年新作はこんな腕時計
そしてもう一つの新作は「ブラックベイGMT」。
このブラックベイGMTそのものは以前から存在するラインナップであり、今回追加されたのはステンレス・スティールとイエローゴールドとのコンビシリーズ(S&G)で、これはおそらくロレックスGMTマスターIIのエバーローズロレゾール(コンビ)をイメージした仕様だと思われます。
通常、ロレックスのコンビモデルというとステンレス・スティールモデルに比較して人気が低いのですが、GMTマスターIIに限っては(そのシックな色合いのためか)コンビモデルの人気が非常に高く、よってチューダーでもこれを再現しようということなのかも。
ちなみにロレックスGMTマスターIIのエバーローズロレゾールはこちら。
なお、ブラックベイPROと同じムーブメント(キャリバー5652)を使用しながらもブラックベイGMTのケース径は41ミリとやや大きく、このあたりの差別化はなかなかに面白いところですね。
ダイアルはブラック、針やアワーマーカーはゴールド、目盛りもゴールド。
ベゼルやリューズもゴールド、そしてベゼルのデイタイム側はブラウン、ナイトタイム側はブラックです。
ストラップは(ブレスレット)はブラックベイPRO同様に3種類で、まずはリベット付きのステンレススティール+イエローゴールド製ストラップ、そしてジュリアン・フォール社によるファブリックストラップ(バーガンディもしくはベージュのストライプ入り)、そして”テッラ ディ シエナ”ブラウンレザーストラップ(フォールディングクラスプつき)。
そこで3種のバリエーションを見てみたいと思いますが、まずはM79833MN-0001(634,700円)。
M79833MN-0003(490,600円)。
M79833MN-0004(490,600円)。