| 購入するのにも厳しい制限があり、さらにカスタムするにも厳しい制限があったとは |
今後、このホワイトのエンツォフェラーリは簡単には売りに出されないだろう
さて、世界で一台しかないというホワイトのエンツォフェラーリ(シャシーナンバー133023)がRMサザビーズの主宰するオークションに登場予定。
エンツォフェラーリを「カタログカラーでない」カラーにペイントできた(エクストラカンピオナリオ適用)のはフェラーリの重要顧客上位20名弱のみだったといい、このエンツォフェラーリはもちろんそういった顧客の一人がオーダーしたもの。
最初のオーナーはスイスの富豪(ドイツ人)であったといい、2003年5月22日にビアンコ・アブスのボディカラーを身にまとって出荷され、スイスのマトランにあるフェラーリディーラー、シンボル・オートモビルズ経由で納車されたそうですが、その後長らくディーラーに保管され、2011年に現在のオーナーが住む香港へと輸出されたのだそう。
その後このエンツォフェラーリは「フェラーリ・クラシケ」の認定を受ける
なお、香港はかつてイギリス領だったので「右ハンドル」しか登録できず、よって香港のオーナーはこのクルマを登録せずにコレクションに加えたままだったとされていますが、2012年11月にはフェラーリ・クラシケの(すべてのパーツや構造が純正であり真正であるという)認定を取得し、さらにはつい最近香港のフェラーリ正規ディーラー、ブラックバード・コンセッショナリーズでフルサービスを受けた、とも紹介されています。
香港は昔からお金持ちが多く、かつスーパーカーに対して強い興味を示す地域でもあったため、相当数のフェラーリやランボルギーニのコレクターがいるとされ、かつそのレベル・質も非常に高いとされています(ランボルギーニ・ミュージアムが本国以外で初めて展開されたのは香港だった)。
さらに「フェラーリのワンオフモデル史上、もっとも開発に時間がかかった」とされる「P80/C」も香港のオーナー、そしてブラックバード経由のオーダーですが、こちらはそもそも公道走行できないサーキット走行専用モデル。
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こんな感じで規格外のお金持ちが多いのが香港でもあり、そして今回のエンツォフェラーリのオーナーはカナダにも拠点を持つと見え、現在はカナダにてこの車両を保管しているのだそう。
インテリアはシックなブラックレザー、そしてカーボンファイバーがふんだんに使用されるという理想的な仕様。
非常にシンプルであるがゆえにタイムレスさも感じられ、長きに渡り価値を維持できる仕様だと言えるかもしれません。
おそらくはエンツォフェラーリ史上「もっとも高価な」個体に
このエンツォフェラーリの走行距離はわずか9,600kmにとどまっており、そのコンディションの良さ、フェラーリ・クラシケ取得、そしてなによりも「世界でただ一台のホワイトの個体」ということからエンツォフェラーリ史上最高価格をつけるのでは、とも見られているもよう。
なお、エンツォフェラーリは近年その価値が再評価されており、その相場が上昇しているスーパーカーの一つです。
搭載されるエンジンは651馬力を発生する6リッターV12、レッドラインはなんと8,200RPMという高回転型で”フェラーリらしい”サウンドを発生することでも知られ、生産台数が400台に絞られているためにコレクターズアイテムとしての価値も非常に高いと言われます。
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参照:RM Sotheby’s