| ヘッドライトが薄型になることはわかっていたが、まさかスプリットヘッドライトとは |
加えて全体のプロポーションがマカンとは大きく異るもよう
さて、ポルシェはタイカンに次ぐEVとして「マカンEV」の発売を計画していますが、現在北極圏含む世界数カ所にてプロトタイプが走行中。
そして今回、オーストリアの路上を走行する姿が目撃されていますが、未だにクラッディングそしてカモフラージュ用のシートにて厳重に偽装がなされた状態です。
なお、マカンEVは「マカン」を名乗ることが予定されているものの、メカニカル面でのマカンとの共通性はなく、プラットフォーム自体もマカンとは異なってEV専用のプレミアムプラットフォームエレクトリック=PPEを採用し(ポルシェとしては初のPPE採用車)、シングルモーター採用の後輪駆動版、デュアルモーター採用の4輪駆動版とがラインアップされると言われています。
マカンEVは流行りの「スプリットヘッドライト」を採用?
今回マカンEVのプロトタイプを捉えた動画を見てみると、フロントにはグリル風の偽装があったりヘッドライト周辺には「現行マカン風に」見せるためのカモフラージュがありますが、実際には「ミッションR」「ポルシェ963」風の横に長いランプを持ち、その中にバー状のクワッドLEDが備わることがわかります。
ただしフロントバンパーの内側にもランプのようなものがあり、これが実際にランプだとすると、「本当のヘッドライトはバンパー内にあるこちら」なのかもしれません。
そうなればヘッドライトのように見える上の方のランプは「デイタイムランニングランプとウインカー」のみを担当するということになり、新型BMW 7シリーズ / i7のようなスプリットヘッドライトを採用するという事実を意味します。
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なお、ポルシェの技術をもってすれば、たとえ薄型ヘッドライトを採用したとしても「スプリットにせずとも」十分な光量を確保し法規を満たすこともできそうですが、もちろんスプリットヘッドライトを採用するにはそれなりの理由があるのでしょうね。
そのプロポーションもマカンとは異なる
上述の通りマカンEVはPPEをベースに設計されていますが、EV専用プラットフォームを採用することで、ガソリン車のように「エンジンやトランスミッション」を積むためのスペースを確保する必要がなくなり、そのためレイアウトには大きな自由度が生まれます。
よってこのマカンEVのスパイフォトを見ると、Aピラーの付け根が前に移動し、キャビン全体が前に移動したようにも。
これによって後部座席の幅に余裕が出てくるのはもちろんですが、リアセクションに「クーペ風」の傾斜を持たせたとしても頭上が圧迫されることも少なくなり、そのため車体後部はかなり形状が(マカンと)異なるようにも。
ちなみにリアハッチには小さなノッチが設けられ、その上部が後ろへとスライドすることで空力を(高速域で)改善するという構造を持つようですね。
そして今回の動画では、山岳路を走るマカンEVが捉えられているわけですが、カイエンを引っ張ることでその牽引能力を確認しているもよう。
もちろんテールパイプのように見えるものは「フェイク」であり、リア周りも偽装で埋め尽くされているものの、かなり丸いスタイルを持つこともわかります。
今回のスパイビデオではマカンEVのインテリアを確認することはできませんが、これまでに公開されたスパイフォトではデジタルメーターや長方形のインフォテイメントディスプレイが映し出されており、やはり現行マカンとは大きく異る装備やデザインを持つもよう。
このマカンEVについて、デビューはおそらく2022年秋、そして販売開始は2023年だと見られていて、しかしソフトウエアの開発遅れによって発売が遅れるという話も聞かれます。
新型ポルシェ・マカンEVがオーストリアの道路を走る動画はこちら
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参照:CarSpyMedia