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それは深夜2時の出来事だった。フェラーリ本社から「ローマ・スパイダー」が出てくる姿が目撃。フェラーリはよほど人目につきたくなかったようだ

それは深夜2時の出来事だった。フェラーリ本社から「ローマ・スパイダー」が出てくる姿が目撃。フェラーリはよほど人目につきたくなかったようだ

| ポルトフィーノM、ローマの受注が終了した今、なにかを発売せねばならないとは認識していたが |

ローマ・スパイダーもまた、ローマ同様に多くの顧客をフェラーリに連れてくることになりそうだ

さて、フェラーリは今後(2023年から)5年で15車種を発表するという計画を打ち出していますが、おそらくはその第一弾となりそうなニューモデルのプロトタイプが動画に収められることに。

これはフェラーリ・ローマ「スパイダー」だと見られる試作車で、フェラーリはこの存在をよほど知られたくないと見え、夜中の2時に路上テストを行っていた、とのこと。

ちなみにですが、フェラーリはこの前の4年についても「15車種を発売する」とコメントしていて、2022年中には「SF90ストラダーレ、SF90スパイダー、ローマ、ポルトフィーノM、F8トリブート、F8スパイダー、296GTB、モンツァSP/SP2、デイトナSP3、812GTB、812コンペティツォーネ、812コンペティツォーネM、296GTS、プロサングエ」という15車種が本当に発売されており、これは今までのフェラーリからすると信じられないほどのハイペースです。

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フェラーリは1モデルあたりのモデルライフを短縮

そしてフェラーリは数年前に「1モデルあたりのモデルライフを短くする」とも語っていて、その意図としては「今後総販売台数を増やすに当たり、今までのような長いモデルライフを維持していては、1モデルあたりの販売台数が多くなって希少性が下がってしまう」ためで、その対策としてモデルライフを短縮し、しかし車種を増加させることで「1モデルあたり」の販売台数を減らす(制限する)ということになります。

ただ、車種を増やすといっても、同時に大量の車種が販売されるわけではなく、次々に「発売されてはすぐに販売終了になる」モデルが出てくることとなり、実際のところ現在フェラーリで注文できるのは296GTBと296GTSのみ。

すでにローマもポルトフィーノMも812GTSも注文できず、もちろんF8トリブートやF8スパイダー、SF90ストラダーレにSF90スパイダーも「受注を終了」しているわけですね。

Ferrari-Roma-Spider (3)

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つまり現在フェラーリは「受注できる」クルマが296GTBと296GTSのみ、しかも296GTBはそろそろ受注が締め切られるという噂もあり、こういった状況を打開するために来年から、もしかすると今年後半から次々とニューモデルが登場するのだと思われます。

とにかくこのフェラーリの戦略には驚かされるばかりですが、感覚的には「発売された後、1年前後で受注が終了し」、そのモデルが納車され始める頃にはもうニューモデルが登場しているということを意味します(すべてのフェラーリは”限定”というイメージが濃くなる)。

Ferrari-Roma-Spider (4)

ちなみにこういった状況はフェラーリだけではなくランボルギーニも同様で、「ついこの前」発表されたばかりのウラカン・テクニカももう注文できなくなったという話も聞かれていて、明確に「限定」と謳われていないモデルであっても極端に台数が絞られ、もしくは受注が殺到しているというのが現在の状況です。

これは、スーパーカーメーカー各社とも「中古(二次流通)価格を引き上げることでブランド価値を高める」ことを重視するという戦略も影響しており、ハイブランドや高級機械式腕時計と同じ様相を呈しているわけですね。

フェラーリ・ローマ「スパイダー」には期待がかかる

そんな状況の中で登場するのがローマ・スパイダー(実際の名称はどうなるのかわからない)ですが、スパイ動画を見る限り、「もしかすると」ソフトトップを採用する可能性も。

これまでフェラーリのオープンモデルについては、カリフォルニア、カリフォルニアT、ポルトフィーノ、ポルトフィーノM、458スパイダー、488スパイダー、F8スパイダー、488ピスタ・スパイダー、296GTS、812GTS、SF90スパイダーいずれも「リトラクタブル・ハードトップ」。

これはやはりエアロダイナミクス面(ソフトトップは超高速域で膨張することがある)がその理由だと思われ、しかしローマは「エレガントさ」を前に押し出したクルマでもあるので、ハードトップよりもソフトトップのほうが似合うという判断を(フェラーリが)下した可能性もありそうです。

Ferrari-Roma-Spider (2)

ちなみにですが、「エレガントだから」という理由にてポルシェ911やランボルギーニ・ウラカンのオープンモデルはソフトトップを採用していますが、ポルシェ911カブリオレの場合は(膨張対策を考慮して)ハードトップを一部に採用し、しかしそこにも布を貼ってソフトトップに見せるというハイブリッド構造(新型メルセデス・ベンツSLがソフトトップを採用したのも同じ理由だと思われる)。

今回の動画からは実際にソフトトップが採用されるかどうかはわからないものの、ぼくとしては「ローマにソフトトップ」はここ最近のフェラーリにはない可能性を示すもので、トップのカラーを複数選べるようにすれば、これまた様々な表情を見せてくれるんじゃないかとも考えているわけですね。

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そこで気になるのが「これからの15モデル」ですが、このローマ・スパイダー、プロサングエのハイブリッド版、812スーパーファスト/812GTSの後継、SF90ストラダーレ/スパイダーのハイパフォーマンス版、296GTB/GTSのハイパフォーマンス版、SF90ストラダーレ/SF90スパイダーの後継、296GTB/GTSの後継、そしてあとは限定モデル(ICONAシリーズ)といったところかもしれません(こうやって考えると、意外と15車種が埋まってしまう)。

フェラーリ・ローマ「スパイダー」が深夜にテストを行う動画はこちら

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参照:Varryx

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