| ムルシエラゴの派生モデルというよりは「レヴェントンという固有のモデル」と捉えたほうが良さそうだ |
そのインパクトは非常に高く、レプリカベースとしても人気が高い
さて、「ワンオーナー、走行わずか110km」という新車レベルのコンディションを誇るランボルギーニ・レヴェントンが競売へと登場予定。
さらには所有期間通じてしっかりメンテナンスがなされており、直近では2022年7月にランボルギーニ・ミュンヘンにて整備を受けた記録が残っている、と紹介されています。
もちろんレヴェントン専用の付属品である「ミリタリーバッグ」、そして充電器やパンク修理キット、カーカバー、スペアキーそしてこれもレヴェントンのみに付属する「アーミーナイフ」などすべてのアイテムが揃っている、とのこと。
ランボルギーニ・レヴェントンはこんなクルマ
ランボルギーニ・レヴェントンは2007年のフランクフルトモーターショーにて発表されたスーパーカーで、その限定台数はわずか20台という超希少車。
レヴェントン(Reventón)とはスペイン語で「小さな爆発」を意味しますが、もちろんランボルギーニの伝統に従い実在の闘牛にちなんで命名されています。
搭載されるエンジンは6.5リッターV12(650馬力)、駆動方式は4WD、そして0−100km/h加速はわずか3,4秒。
ただし特筆すべきはそのパフォーマンスよりも「デザイン」にあると言ってよく、この後に発表されるアヴェンタドールのプレピューとも言えるデザイン言語を身にまとい、そしてモチーフである戦闘機をより高いレベルで表現するため、ボディ外板に使用される塗料は本物のステルス戦闘機に使用されるものと同じだと言われます。
ちなみにこの塗料(グリジオ・レヴェントンと命名されている)は、実際に見るとかなりの厚みがあるようで、一般的な自動車用のペイントとは全く異なる質感を持つことがわかりますが、それがまたこのレヴェントンを特別たらしめているのかもしれません(ボディカラーはこの1色しかない)。
ちなみにカーボンファイバーとLEDとを組み合わせたテールランプクラスターは「業界初」だとされ、量産車では実現できない、少量生産モデルだからこそ実現できた構造だとされています。※サードパーティーからよく似た製品が大量に発売された
ホイールにもカーボンファイバー製のブレードが用いられ、これはデザイン的な意味もあるものの、ブレーキの冷却性能を高めるための構造だとされています(アルミホイールそのものはアルコア社製)。
外板には「三角」をモチーフにしたラインが見られ、これはステルス戦闘機に用いられる「三角(レーダー波を乱反射しやすい)」を取り入れたもの。
ただし様々な面においてアヴェンタドールとの共通性が多く、ムルシエラゴからアヴェンタドールへとスイッチするにあたり、その「橋渡し役」を担ったのがこのレヴェントンだとも言えますね。
なお、この個体は「20台中の13番目」に製造された車両なのだそう。
ランボルギーニ・レヴェントンはどこまでもミリタリーを意識していた
なお、このレヴェントンの「ミリタリー」というコンセプトはどこまでにも徹底されており、メーターはこんな感じで「戦闘機のディスプレイ風」。
ランボルギーニはこの後すべてのクルマに液晶ディスプレイを搭載しますが、この表示を持つのはレヴェントンのみです。
そしてインテリアには思いっきりミリタリーっぽい「オリーブ」。
シートのデザインもレヴェントン専用であり、スイッチ類を除くとほとんど(ベースモデルの)ムルシエラゴとは共有パーツがないこともわかります。
そして走行110kmだけあってコンディションは「新車並み」。
そしてこちらがカーカバーや充電器、くだんの空軍スタイルのバッグ。
こちらはスペアキーボックス。※シリアルナンバーが入っている
キーそのもののベースは同世代のフォルクスワーゲンと同じ「バタフライ式」であり、同じ時代のランボルーニと同様の形状を持っていて、しかし表面のデザインがやや異なる(ステルス戦闘機っぽく三角モチーフとなっている)もよう。
そしてこちらは付属のミリタリーナイフ。
ちなみにですが、この世代のランボルギーニのキー形状は「ナイフ」をモチーフにしている、と言われていますね。
今回売りに出された個体はおそらく「これまでに出てきた売り物の中でも最も」コンディションが良く、そしておそらく今後これ以上の個体は出てこないものと思われ、この機会を逃すまいとしてお金に糸目をつけず入札するコレクターも多いはずで、レヴェントン史上最高額になるであろうことが容易に想像できます。
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参照:RM Sotheby’s