| とんでもなく高そうなクルマだが、間違いなく価格だけの価値はある |
アクセントカラーは珍しい「ライムグリーン」
さて、ポルシェ911専門にて高品質なレストモッド車両を展開するシンガー・ヴィークル・デザイン。
レトロ路線のほか、先進的技術をふんだんに盛り込んだ「DLS(ダイナミクス&ライトウエイト スタディ)」なるシリーズを展開していますが、今回はそのDLSの最新作が公開に。
この個体は「ナポリ・コミッション」と命名されており、シンガー・ヴィークル・デザインとしては非常に珍しい「ネイキッドカーボン」ボディを持っていることが大きな特徴です。
シンガー・ポルシェ「DLS」に搭載されるエンジンはウィリアムズ製
シンガー・ヴィークル・デザインの車両はすべてカーボンファイバー製のボディを持ちますが、公に公開されたものだと、この織り目の見えるカーボンファイバーを使用したものはおそらく「初」。
そしてこれまで(目立たないよう)ゴースト仕様のストライプや、ボディカラー同色のホイールディスクを用いてきたのとは反対に蛍光カラーを使用したビビッドな「PORSCHE」ロゴ(ストライプはゴースト仕様)、そしてホイールディスクを持っています。
ホイールはマグネシウム製、そしてセンターロック。
前後フェンダーは通常シリーズとは異なり「別体式オーバーフェンダー」。
リアフェンダー上のオイルフィラーキャップの仕様もやや異なり、レトロ版レストモッドでは「キャップが出っ張って」いるのに対し、DLSでは「ボディパネルとツライチ」ですね。
ポジションランプに相当する部位はレッドのクリアパーツに変更されており、これもDLS独自パーツのひとつ。
テールランプもDLS専用デザイン。
ダックテールリヤスポイラーは超アグレッシブな形状。
エンジンフード上のルーバーにはメタル調の加飾が施されるなど、芸術性にこだわるのもまたシンガー流。
ルーフエンドにはやや角度がつけられたガラスパネル(ブリッジ)。
このブリッジはボディからエアを剥離させることに役立っているようですね。
ダックテール下のグリルはハニカム形状、そして「Singer REIMAGINED」のバッジ。
搭載されるエンジンはウィリアムズ・アドバンスド・エンジニアリングによる設計・製造となる4リッター自然吸気フラットシックス。
冷却を担当するのは巨大なマグネシウム製のファン、そしてオリジナルの設計によるオイルクーラー。
ちなみにエンジン搭載位置は少し前に出されているといい、これによって前後重量配分が改善され、エンジンルーム内にはカーボンファイバー製のパネルが貼られています。
シンガー・ポルシェ「DLS」のインテリアはこうなっている
そしてこちらはシンガー・ヴィークル・デザイン製ポルシェ911「ナポリ・コミッション」のインテリア。
やはりライムグリーンがアクセントに用いられていますね。
軽量カーボンファイバーシートが採用され、センター部にはおなじみ編み込みレザーが用いられることに。
リアシートは「座面のみ」で、背もたれに相当する部分にはシュロス製のシートベルトが取り付けられ、クロス形状を持つ頑強な補強バーが入ります。
シフトノブもカーボンファイバー製。
タコメーター上の文字は「アプライド」、そして18金メッキが施されるという高級仕様。
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