新品未使用、エンツォフェラーリのV12エンジン単体が工場出荷時のまま競売に登場！予想落札価格は4000万円オーバーと安くはないがその価値は計り知れない

｜　さすがにこのエンジンを実際に使用する人がいるとは考えにくく、やはりこのまま保管もしくは「オブジェ」になるのかも　｜

それにしても保存状態の素晴らしさには驚かされる

さて、オークションハウス、RMサザビーズの開催する競売になんと「未使用のフェラーリ・エンツォのV12エンジン（Tipo 140）」が登場予定。

このエンジンには、インテーク、エアボックス、補器類など備えた完全なる未使用品で、フェラーリの工場から出荷されたそのままの状態だと言います（なぜこういったモノが存在し、そして今回売りに出されるのか、その経緯は明かされていない）。

ちなみに予想落札価格は最高で30万ドル（現在の為替レートにて4200万円くらい）と見積もられており、そうとうな価値があるとみなされています。

エンジンを梱包する箱までもが「フェラーリ純正」

このエンジンはこういった木箱に入っていますが、この箱そのものもフェラーリから出荷されたときのもので、あちこちにマーキング入り。

そしてエンジンは「完全な」状態であり、ハーネスも付属しています。

製造年は明らかではありませんが、腐食はもちろん埃すら見られない状態なので、保管には細心の注意が払われていたこともわかりますね。

このエンジンの落札者がこのユニットをどう扱うのかはわかりませんが、RMサザビーズがアドバイスするように「オブジェ」として使用するのが妥当かもしれません。

カバーは美しいカーボンファイバー製で、このままでも十分に鑑賞に耐えそうですね。

もしかすると、このエンジンを自身のフェラーリに突っ込もうとする人もいるかもしれませんが、であればほかにもっと安くフェラーリ製V12エンジンを購入することもできるので、わざわざこの貴重なエンツォフェラーリ用、しかも新品用エンジンを使用する理由がないだろう、とも考えています。

その他にはこんな出品物も

このエンツォフェラーリのV12エンジンはマイアミにて開催されるオークションへと出品される予定ですが、同オークションにはほかにこういった「すでにテーブルになったフェラーリのV12エンジン」も登場。※予想落札価格は最高で720万円くらい

ウェーバー製キャブレターを備え、エキゾーストパイプがテーブルの天板を支えるという構造を持っており、エンジン全体にはバフがかけられ、文字通り「芸術作品のような」仕上がりとなっています。

そしてこちらはフェラーリF50のリトグラフ。

当時フェラーリF50の購入可能性がある顧客に配布されたものだとされていますが、フェラーリは現在でもポテンシャルカスタマーにリトグラフを配布することがあるので、これは「昔からの伝統」ということになりそうですね。

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参照：RM Sotherby's