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ロールス・ロイス初のEV、スペクターが売れに売れているようだ!CEO「この傾向が続くようであれば、増産しなくてはならないことは間違いない」

2023/01/28

ロールス・ロイス初のEV、スペクターが売れに売れているようだ!CEO「この傾向が続くようであれば、増産しなくてはならないことは間違いない」

| ロールス・ロイスはうまく「電動化」へのシフトに成功することになりそうだ |

おそらくこれに続くエレクトリック「サルーン」「SUV」も大きな人気を博することになりそうだ

さて、2022年は「118年の歴史の中で最高の販売台数を記録した」というロールス・ロイス。

その好調ぶりはとどまるところを知らず、今回は初の電気自動車である「スペクター」の反響があまりに強いため、予定よりも多くの台数を生産しなければならないのでは、と報じられています。

このスペクターは「2ドア」というスタイルを持ち、レイスの後継的モデルとなりますが、全長5,453ミリ、ホイールベース3,210ミリ、車体重量2,975kgという堂々たる体躯を持ち、最高出力は585馬力(最大トルクは900Nm)、0-100km/h加速は4.5秒を誇ります。

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なぜ初の電気自動車が「2ドア」なのか

なお、ロールス・ロイスというと「4ドアサルーン」というイメージがあるものの、初のエレクトリックカーとして選択されたのはこの「2ドアクーペ」。

その理由としては(ロールス・ロイスいわく)電気自動車に興味を示すのは比較的若い世代の顧客が多く、よってそういった顧客に乗ってもらうことを想定して2ドアを選んだと述べており、たしかにそう聞くと納得でもありますね。

ちなみにですが、ロールス・ロイスによれば、同社最大の売りものはそのパフォーマンスではなく「魔法のじゅうたん」と言われる安楽な乗り心地であって、つまりはV12エンジンではない、とのこと。

よって快適な乗り味を演出できるならばパワートレーンにはこだわらないとしており、むしろ静かなスムーズなエレクトリックパワートレーンはロールス・ロイスにとっては「大歓迎」であり、実際にロールス・ロイスの共同設立者、チャールズ・スチュワート・ロールスは(驚くべきことに)1900年の時点で「電気自動車 は完璧にノイズレスでクリーンである。匂いも振動もない。固定された充電ステーションが整備されれば、非常に便利になるはずだ」とも語っています。

Rolls-Royce-Spectre (24)

ロールス・ロイス・スペクターはすでに予定生産台数を超えた受注を獲得

そしてこのスペクターは予想通り、いやそれ以上の受注を獲得しており、ロールス・ロイスCEO、トルステン・ミュラー・エトベッシュ氏によれば「スペクターの受注状況は、現時点では予想よりもはるかに良好です。まだ(生産開始まで)数ヶ月ありますが、この傾向が続くようであれば、計画を調整する必要があることは間違いありません」。

さらにトルステン・ミュラー・エトベッシュ氏は、スペクターがカリナン、ゴーストに続く「第3の柱」になると付け加えていますが、現時点での具体的な受注台数や生産予定台数については明らかにしておらず、しかしスペクターは「売れ行きが好調なだけでなく、既存ガソリンモデルと同じレベルの収益性を達成する」とも述べており、一般に先行投資が高くつき、なかなか収益化できないとされるEVでは異例のことかもしれません。

Rolls-Royce-Spectre (7)

その(高い収益性の)理由の一つは、スペクターに採用されるプラットフォームが「既存ロールス・ロイスに使用される」アーキテクチャ・オブ・ラグジュアリー(いつ聞いてもスゴい名前だなって思う)だからだと思われ、この部分のコストをすでに回収できているからだと思われます。

そしてこのプラットフォームは現行ファントム(2017年)とともにデビューしていますが、当然ながら「EVにも転用できるように」はじめから設計されており、ロールス・ロイスは先見の明を持っていたということになりそうですね。※ただしスペクターでは、ボディ剛性が30%増しとなるなど全体的に強化されている

スペクターの場合だと、バッテリーパック(現時点で容量は公開されていない)はアルミニウムスペースフレーム内に統合されて、その重量は700kgだとされるので、一般的なリチウムイオンバッテリーを使用しているとすれば、おそらく100kWhを超えている可能性が大。

なお、一回の満充電あたり航続可能距離については520km、最高出力は585馬力であるということが明かされています。

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参照:Auto News Europe

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