メルセデス・ベンツとモンクレールがコラボ！Gクラス（ゲレンデ）にダウンを着せてモッコモコにオシャレカスタム

｜　1995年以来、メルセデス・ベンツはファッション分野との乗り入れを強化している　｜

そのほか音楽や芸術など多方面とのコラボを行い、新規分野でのブランド認知、新規顧客の獲得を狙う

さて、これまでにもヴァージル・アブロー、ウィル・アイ・アムらとのコラボレーションを行ってきたメルセデス・ベンツ。

今回、2023年2月20日に開催されるロンドンファッションウィークのモンクレールのライブショー「The Art of Genius」にて「メルセデス・ベンツとモンクレールのコラボレーションモデル」を発表し、新たな地平を切り開くと発表することに。

新コラボモデルは両ブランドのデザイン要素を取り入れたユニークなアートピースに

今回発表されたのは数枚のティーザー画像のみですが、ベースはメルセデス・ベンツGクラス（ゲレンデ）、そしてダウンで知られるモンクレールとのコラボレーションだけあってモッコモコの外観を持っています。

メルセデス・ベンツによると、これは「両ブランドの優れたデザインと遺産にインスパイアされた新しいコラボレーション」であり、このコラボレーションは、イノベーションへの強い情熱、簡潔なデザイン言語、異文化共創への先陣を切るアプローチといった共通のブランド価値を探求し、想像の世界を広げたものだとアナウンスされています。

さらには「このパートナーシップは、ファッションとカルチャーの新しい領域を開拓するメルセデス・ベンツの戦略を明確にするもので、期待に応え、自動車以外の幅広い顧客層と交流することを目的としています。同時に、モンクレールがファッションを超え、デザインの新たな領域へと進化していることも強調されています」ともコメントしており、近年ファッション分野への強い関心を示すメルセデス・ベンツならではの試みと言えるかもしれません。

そしてファッション分野へ乗り出す意図としては、コメントにある通り「自動車に興味を持つ人以外の潜在顧客獲得」が最大の要因だと思われ、これによって今までにメルセデス・ベンツの顧客となりえなかったファッションピープルを取り込みたいと考えているのだと思われます（購買に結びつかなくとも、拡散によって新しい認知機会を創出できる）。

さらに言えば、すでに自動車が「移動の道具や交通手段」の範疇を超え、「ファッションアイテム」「アクセサリー」と同じように捉えられるようになったという現在の状況を端的に示す一つの事例なのかもしれません。

この「メルセデス・ベンツ Gクラス×モンクレール」はワンオフにとどまる

この新しいコラボレーションモデルは、メルセデス・ベンツのチーフ・デザイン・オフィサーであるゴーデン・ワグネル氏によって”このコラボレーションのためだけに”制作されたもの。

つまり市販の予定はないということですが（市販されても扱いに困るような気もする）、イメージ画像やコラボレーションの詳細については、今後メルセデス・ベンツとモンクレールのプレスやソーシャルメディアチャンネルで順次公開されるとのこと。

メルセデス・ベンツは、1995年以来ファッション業界との結びつきを強化しており、最近ではファッションのみならず、写真、アートなどのクリエイティブな分野でのプレゼンスを高めていることでも知られ、革新的なコラボレーション、ファッションウィーク等とのパートナーシップ、ライブイベントなどの支援を行っています。

今回のパートナーとなるモンクレールは、1952年にフランス・グルノーブルのモネスティエ・ド・クレルモンにて創業され、現在はイタリアに本社を構えるファッションブランドですが、長年にわたり山岳専門家らの支援を受けての（機能性の）研究開発、そしてスタイルの追求を続けており、そのアウターウェアコレクションは、極限状況における自然下での要求と、都市生活におけるデマンドとを高いレベルで調和させていることでも知られます。

その意味では、究極の悪路走破性を持ちつつもファッションアイコンとして認知されているメルセデス・ベンツGクラスとのコラボレーションは、ごく自然な成り行きなのかもしれませんね。

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参照：Mercedes-Benz