フェラーリオーナーが自身のフェラーリを定期点検に→内装スイッチのベタつき修理に132万円も請求され、たまらずフェラーリを売却したうえ、コルベット派に転向する

｜　特定の年式のフェラーリにはこの「内装のベタつき」が起こりやすい

探せば安価にて修理を行ってくれるショップもあるようだが

さて、あるフェラーリオーナーがコルベット掲示板に「フェラーリを修理したらとんでもなくお金がかかった。C8コルベットはフェラーリと同等の性能を持ち、しかし維持費含むコストが安い、本当にいいクルマである」という投稿を行って話題に。

なお、このオーナーはあまりの維持費の高さ、そしてこれから必要となるメンテナンスコストに不安を感じ、そのためにこのフェラーリを（修理後に）売却してしまった、ともコメントしています。

今回、フェラーリの修理にはこれだけのお金がかかった

このフェラーリのモデルについて具体的な言及はなく、しかし画像等から推測するに360モデナだと思われ、そのオーナーはセラミックホイールベアリングの交換に15,000ドル、サイドマーカー脱落の修理に4,000ドルといった「一般的な常識の範囲から逸脱した」価格について触れていますが、中でもとくに腹立たしく感じているのは、「表面が粘っこくなってしまった樹脂パーツの修理や交換に1万ドル（現在の為替レートにて132万円くらい）もかかってしまったこと」。

フェラーリのクラシックモデルやネオクラシックモデルだと、センターコンソールなどに組み込まれる樹脂製のパネルやスイッチの表面が「ねっちょりと」することがあり、これについては表面のクリーニング、それでも改善しない場合は交換する必要が出てきます。※特別な問題ではなく、当時のフェラーリにはごく普通に起こりうる問題である

こういった「ネバつき」は比較的ポピュラーな症状であり、よってオークションなどでの販売時に記載が見られるほか（ネバつきがある、もしくは対策済みであるなど）、日本でもこの処理を得意とする（比較的安価にて対応してくれる）ショップもあるもよう。

アップされた領収書の中で「内装全般」の修理にかかった費用は7,542.01ドルとありますが、これに加えてパーツの送料（80.70ドル）と訪問作業（おそらくはパーツを待っている間、車両を持ち帰ったのだと思われる）に1,800ドルが加算されており、これらを含めるとおよそ1万ドルとなるわけですね。

参考までにこのオーナーはちょうど2週間前にコルベット・スティングレイの納車を受けたばかりだといい、そこへきてこの「高額な修理費用」にショックを受け、コルベットの性能等を考慮すると「もはやフェラーリを維持する理由はない」と判断したのかもしれません。

フェラーリの修理費用が高いのは昔から有名だった

ちなみにですが、現代のフェラーリには驚愕の「7年保証」がついているので非常に維持が楽になっており、そしてスーパーカーの中ではもっとも維持費がかからない部類として知られますが、保証が切れた際の修理費用、そしてこういった7年保証が付与される以前のフェラーリについてはかなり高額な修理必要を覚悟する必要があると言われます（その一部は都市伝説かもしれないが）。

なお、ランボルギーニ創業者、フェルッチョ・ランボルギーニもフェラーリを所有していたことがあり、しかし故障した際に自身で修理してみると（エンジニアとしてのスキルも持っていた）、比較的安価な、かつ一般に流通しているパーツを使用している割に、フェラーリの正規ディーラーへと修理を頼むと、一般的な相場に比較して費用が大きく跳ね上がること、そもそもの車両価格が高いことから「スーパーカービジネスは儲かる」と踏んでランボルギーニを創業した、という説もあるほどです（諸説ある）。

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