BMWがアルピナの新ロゴを商標出願。買収完了後に「BMW ALPINA」へと表記を変更し、シンプルなロゴを採用することになりそうだ

｜　アルピナの買収完了後、BMWはアルピナの再ブランディングを行うことになるものと思われる　｜

おそらくはニッチな市場を対象に少量生産モデルを供給し、利益率を重視したブランドになりそうだ

さて、BMWはアルピナの買収を発表しており、（現在のBMWとアルピナとの提携が終了する）2025年12月31日をもって全権をBMWが掌握することになると報じられていますが、今回BMWが新しいアルピナのロゴを出願したことが明らかに。

このロゴは現在の「ALPINA」ロゴそのものを変更する新しいデザイン、そして「A」のみを用いた簡素なデザインにて構成されています。

BMWグループは全般的にロゴを「簡素化する」方向へ

なお、BMWグループ傘下にあるブランドは相次いでロゴ（エンブレム）を簡素化しており、まずはミニ、そしてBMW、さらにはロールスロイスも新ロゴを発表していますが、そこに共通するのは「2次元上での読み取りやすさ」。

主にはスマートフォン状での判別のしやすさを考慮してシンプルに、かつコントラストを強化しており、これは現在の自動車業界における一つの主流です。

一方でロゴを簡素化せず、「格調高い」表現方法として使用するブランドもあり、アルファロメオ、インフィニティ（こちらは簡素な2次元版と立体的な3次元版との併用）、そしてポルシェは新しいロゴデザインにおいても3D的表現手法を継続しています。

アルピナもBMWに倣いシンプルなロゴへ

そしてこれまでのアルピナというと「格調高い」立体的なエンブレムが特徴的で・・・。

ここ最近ではフロントバンパーなどにも3D形状のALPINA文字を配していたほど。

ただし今回、ドイツ特許庁に出願された新しいロゴは非常にシンプルなもので、これはやはりBMWの流儀に沿ったものだと言えそうです。

とくにこの「A」文字はファビコンやアイコンとしての識別性が高く、オンラインにおけるアルピナのプレゼンスを高めてゆくことになるのかもしれません。

そして横長の表記が許される場合にはこの「BMW ALPINA」ロゴを使用するものと見え、これまでの「ALPINA」に「BMW」が加わっているところがミソ。

さらには上の2つを合体させたかのようなロゴも出願されています。

ただ、現時点ではこれらがいつ使用開始となるのか（妥当なところでは2026年1月1日だと思われる）、そしてどう使用されるのかはナゾのまま。

ちなみにミニの場合だと新ロゴは車体に付与されるエンブレムにも用いられ、しかしBMWだと新ロゴは「印刷物やオンライン」にて使用されるにとどまり、車体に使用されるエンブレムはこれまでどおりだとアナウンスされています。

これは「BMWの場合、車体においては高級感を表現せなばならない」という判断に基づいて決められたものだと認識していますが、アルピナもやはりBMW同様に「軽い印象のロゴ（エンブレム）」が似合わないクルマでもあり、これら新しいアルピナのロゴの使用は2次元のみにとどまり、車体に使用されるロゴやエンブレムはこれまでどおりの格調高いものとなるのかもしれません（アルピナストライプに用いられるロゴは今回の新しいものでもマッチしそうだが、そこだけ新ロゴにするわけにも行かない）。

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参照：CARSCOOPS