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VWがついに現行インテリアの使いづらさ、問題を認める。「これは間違いなくブランドを傷つけた。改善を約束する」とし、デジタルから一部アナログへと回帰

2023/06/29

フォルクスワーゲン

| 現在の自動車においてはあらゆる技術が過渡期にあり、十分な検証抜きだと大きな問題になりかねない |

とくにフォルクスワーゲンでは、この問題をずっと指摘され続けてきた

さて、昨今の自動車において大きく変わってきているのが「インテリア」。

やはり顕著なのはメルセデス・ベンツの「ハイパースクリーン」だと思われ、そのほかにもメルセデス・ベンツはボイスコントロール、アンビエントライトなど多数の、そして他社を圧倒する装備を投入しています。

つまりこれは「顧客がそのクルマを買うかどうかを検討するとき、インテリアは非常に大きな重要性を持っている」からだと考えられ、現代の自動車において、消費者は「走行性能や環境性能、安全性は高くて当たり前、そしてそこから先の快適性やエンターテイメント性こそが重要である」と考えているのかもしれません。

ただし自動車メーカーの考え方や方向性が消費者に受け入れられるとは限らない

つまり(消費者にとっての)クルマのあり方が変わってきていて、現代では走行性能や環境性能、安全性をアピールしたとしても消費者には「響かず」、しかし消費者の心を動かすのはインテリア(インターフェースやエンターテイメント)であり、そして他社と差をつけることができる分野が内装だということになりそうです(もはや走行性能・環境性能・安全性能は研究され尽くし、これ以上発展のしようがないレベルに達していて、しかしインテリアはまだまだ進化の余地がある)。

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ただ、これまでの例だと「行き過ぎたインテリア」を採用したがために消費者の反感を買った例もあり、かつてのBMWのが導入した初期のiDriveは”先進的すぎて”概念が理解されずに(フェイスリフトで)普通の操作系へと戻され、ホンダが一時期採用した「フルデジタル」インターフェースについても「かえって扱いづらい」という理由から一部アナログへと戻されています。

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フォルクスワーゲンもまた、消費者の支持を得られなかったブランドである

そして現行世代のフォルクスワーゲンのインテリアもまた消費者からいいフィードバックを貰えなかったものとして知られていて、先進性をアピールするために(一部モデル/グレードで)ステアリングホイールに静電式スイッチを採用したものの感度含む操作性がよろしくはなく、かつ空調コントロールでは「温度調整のスライダーが反応しない(しにくい)」といった例も。

ただしこういった問題が表面化した後もフォルクスワーゲンは(その後に発表されたフェイスリフトモデルでも)改良を行わないことがほとんどで、これがまた火に油を注いでしまったわけですが、今回ようやくフォルクスワーゲンCEO、トーマス・シェーファー氏が「新型ティグアン以降に発売する新型車でこれを改善してゆく」とコメント。

トーマス・シェーファー氏によれば「これらの問題は、間違いなくブランドイメージを傷つけた」とのことで、すでにデザインチームが「どの操作ボタンを交換するか、あるいは作り直すかを体系的に議論した」とも述べています(現行世代の内装デザインを指揮したデザイナーやプロジェクトリーダーは更迭されたのかもしれない)。

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具体的には、「ステアリングホイール上の、点灯しない空調コントロールスライダーと静電容量式タッチボタンは除去される」といい、アップデートされたモデルには「ドライブモードや音量設定に素早くアクセスできる、新しいロータリーコントローラーが用意される」ことになるもよう。

これらのお披露目は新型ティグアンにおいてなされると考えて良く、フォルクスワーゲンによれば、同社の次世代インフォテインメント・システムは「よりシームレスなキャビン体験を提供することができる」とされ、それに採用されるテクノロジーは「現在のクルマで使用しているインフォテインメント・システムに比較し、劇的な変化をもたらすことになるだろう」とも。

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つまりフォルクスワーゲンは「先端技術を十分に検証しないままに使用してしまった」ことで大きなトラブルを抱えたということになりそうですが、今後自動車のエレクトロニクス化や電動化が進むにつれて同様の問題が(他メーカーでも)発生しないとは限らず、どのメーカーにとっても、このフォルクスワーゲンの一件は「対岸の火事」ではないのかもしれません。

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参照:Autocar

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