｜ 最近のトヨタはなかなかに「ツボを突いた」デザインそして仕様を持つクルマを作ってくる ｜
新型ヴェルファイアはデザイナーやエンジニアが「何を考えて」このクルマを作ったのかがよくわかる
さて、新型トヨタ・ヴェルファイアを見てきたので紹介したいと思います。
展示車を見てきたのは大阪の「モビリティプラザ箕面」、ヴェルファイアのグレードはZ Premier（ハイブリッド車 E-Four / 7,120,000円）。
ちなみにぼくはクラウンスポーツの商談にてモビリティプラザ箕面さんを訪問したのですが、思いもよらずヴェルファイアの展示車に遭遇したために撮影させていただいた次第です。
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新型トヨタ・ヴェルファイアはこんなクルマ
トヨタは「アルファード」「ヴェルファイア」を同時に発表していますが、アルファードでは高級感を追求し、ヴェルファイアでは「所有する楽しに」「走る喜び」と求めたといい、つまりは性格が大きく分けられることに（先代のように、販社によって分けられたモデルではない）。
よってヴェルファイアでは（グレードによって）足回りや車体が強化されることとなっており、さらには一部グレードでエンジンそのものにも相違があります。
展示車のZ Premierはトヨタいわく「ミドルグレード」だそうですが、その価格は（ハイブリッド車 E-Fourで）712万円に設定され、正直「非常に高価」な部類です。
そして全体的な印象としては「スペースをミリ単位で追求したであろう」パッケージングを持つというもの。
ボディサイズは全長4,995ミリ、全幅1,850ミリ、全高1,945ミリとなっていますが、フロントだと（シャークノーズスタイルを採用し）4,995ミリをギリギリまで使い切っている、という感じ。
リアも同様であり限界まで車体を広げていることがわかりますね。
ただ、この構造であれば、フロントをヒットすれば「バンパーだけでは衝撃を吸収できずにフロントグリルまでも破損し、リアをヒットすればリアハッチまでも破損する可能性が大。
そして「幅」においても同様であり、これはスペース効率の問題というよりは（おそらく）視覚的な安定性を演出するという理由にてボディアンダーがギリギリまで横に出されています。
リアも同様で、全幅の最大値と車体下部がおそらく「一緒」。
サイドアンダーも大きく張り出していて、ドアを開けてみると「いかに下側、そして外側に」ボディが出されているかがわかります。
このあたりは「かなり攻めたな・・・」と思わせる部分であり、「積成功率と室内空間、ルックス」そして「利便性、万一の際の消費者の費用負担」とのトレードオフと言えるかもしれません。
ただ、ぼくとしてはトヨタの思い切りを評価したく（消費者の嗜好を真剣に研究し、それをちゃんと取り入れてきたと思う）、かつ「気をつけて運転し、どこかにぶつけたり、事故を起こさないようにすればいい」だけの話なので、オーナーにてリスクを管理すべき問題だとも捉えています。
とにかく表面積の広いクルマではありますが、トヨタはボディ表面を「退屈にならないよう」いくつかの工夫を取り入れており、「地面を蹴り上げる野生動物」をイメージしたというプレスラインもそのひとつ。
サイドにはデザイン特徴としてもカウントできる「Z」ライン。
テールランプも立体的ですね。
なお、タイヤ / ホイールは近年のトヨタ車の例に漏れず「かなりツライチに近い」ところまで出されていて、しかしこれも運転に注意を要する部分だと思います。
新型トヨタ・ヴェルファイアの内装はこうなっている
そしてこちらは新型ヴェルファイアのインテリア。
ピラーは可能な限り細く作られ、三角窓も大きいために視界はかなり良いほうだと思います。
シート素材はプレミアムナッパ本革シート表皮に一部ダイヤモンドステッチ、そしてパイピングも。
インストルメントパネルやドアパネルは合皮張りにスパッタリング加工（金属風の表面加工）。
センターにはインフォテイメントスクリーン。
各部にはゴールド（ブロンズ）のスパッタリング加工。
このスパッタリングはけっこう高級感があり、今後トヨタは「高級車であることを示す手段として」多用する可能性もありそうです。
センターコンソールはかなり「ぶっとく」高い構造です。
リアシートはこんな感じ。
パイピングはこう。
室内はかなり広々としており、ショーファードリブンカーとして世界中からの人気を獲得することになりそうですね。
その他の画像はFacebookページのアルバム「Toyota Vellfire」に保存しています。