| よって、アウディは「同一モデルならば、よりあとの年次のモデルを買った方がいい」とも考えている |
アウディはしっかり改良を行うぶん、良心的な自動車メーカーだとも捉えている
さて、アウディは(2023年秋から生産が開始される予定の)2024年モデルの仕様を大幅に変更し、ほぼすべてのモデルでアップデートを導入するもよう。
現時点で「最大の変更点」として報じられているのは「アダプティブクルーズコントロールをSUVの全ラインナップに標準装備として追加すること」、「交通標識認識をオプション装備としてより多くのモデル・グレードに拡大すること」。
さらに、”myAudi”アプリを通じて、ほとんどの2024年モデルでリモートエンジンスタートが可能になるほか、アウディアプリストアもほぼ全ての2024年モデルに対応し、専用アプリやサードパーティ製アプリをクルマに直接ダウンロードできるようになるといい、つまりは音楽、ゲーム、天気予報など、さまざまなアプリがワンクリックで利用できるようにるそうですが、この機能を利用するには、Audi Connect PLUSの契約が必須になる、とも報じられています。
アウディA3とA4はこう変わる
ここで、現時点で明らかになっている変更点(本国仕様)を見てみると、A3に用意されているブラックオプティック・スポーツパッケージには新しい18インチホイールが追加され、コンビニエンスパッケージだとバックミラーに統合されたホームリンク機能が追加される、とのこと。
S3では、(内装の)カーボンアトラス構造を持つインレイが標準装備となり、ファインナッパレザーシートが単独オプションとして選択可能に。
RS3にもカーボンアトラスのマットインレイが標準装備され、アクセントカラーがグリーンからレッドに変更されると報じられています。
A4だと、アダプティブクルーズコントロール、アウディアクティブレーンアシスト、パーキングシステムプラス、ハンズオンディテクション付きステアリングヒーターホイールなどの新しい標準装備が追加され、カラーバリエーションでは、アイビスホワイトに代わって新たにアルコナホワイトが追加され、A4 SラインとS4の「プログレッシブレッドメタリック」が「タンゴレッドメタリック」へと置き換わります。
アウディA5とA6はこう変わる
A5スポーツバック40を除くA5モデル全てには、アダプティブクルーズコントロールやアウディアクティブレーンアシストなど、A4モデルと同様の標準装備やトリム変更が用いられ、ボディカラーの変更についてもA4同様。
ただしA6は他モデルよりも物理的な変更が多く、A6とS6ではフロントグリルが新しくなってマトリクスLEDヘッドライトが標準装備となり、A6ではディフューザーがリフレッシュされるそうですが、さらに4種類の新デザインのホイールと2種類の新インテリアテーマが追加されることに。
”Premium Plus”以上のグレードだとLEDアンビエント照明が標準装備され、”Prestige”に標準装備されるExecutiveパッケージには、二重窓を用いた遮音ガラス、そして交通標識認識機能が追加され、アイビスホワイト、タンゴレッドメタリックの追加はA4/A5同様、しかしソーホーブラウンメタリック、ウルトラブルーメタリックがドロップするかわりに、グレナディアレッドメタリック、マデイラブラウン、アスカリブルーメタリックが設定されるようですね。
アウディA7、Q3、Q4 e-tronは7項変わる
A7の標準装備やボディカラーの変更内容についてはA6と同様だそうですが、A7とS7には新しいハニカムフロントグリル、5種類の新デザインのホイールが設定され、Q3だとホームリンク機能がコンビニエンスパッケージの一部としてバックミラーに統合され、ワイヤレスによるスマートフォンの充電が可能となること、アルコナ・ホワイトとプログレッシブ・レッドの追加、そしてターボブルーの廃止が報じられています(ターボブルーはいい色であったのに残念だ)。
Q4 e-tronの2024年モデルでは(詳細は明かされていないものの)標準およびオプションパッケージが多数アップデートされ、そのほかだと充電機能の改善に加えて回生ブレーキ制御用のパドル付きステアリングホイールが新たに採用されるのだそう(回生ブレーキはユーザーからあまり評価されていないようだ)。
アウディQ5はこう変わる
そしてQ5では、アウディアクティブレーンアシスト、ステアリングヒーター、アウディアプリによるリモートスタート(ただしQ5 PHEVは除く)など、他のモデルと同様の標準装備が多数採用されることになりますが、ブラックのアウディ”フォーリングス”、各種バッジ、トリム、ディフューザースポイラー、エアインテーク、ヘッドライナー、パーフォレーテッドステアリングホイール、ルーフレール、レッドブレーキキャリパーを装備したブラックオプティクスプラス・パッケージがQ5 45、Q5 55、Q5 45 スポーツバックに設定されるようですね。
また、Q5 45 の全グレードには、フロントスポーツシートとグレー・ブラウン・バーチのナチュラルウッドインレイが標準装備され、ボディカラーだとアイビス・ホワイトに代わってアルコナ・ホワイトが採用されることが判明しています。
アウディQ7、e-tron GTはこう変わる
Q7 55プレステージには、21インチ5スポークホイール、後輪操舵、スポーツアダプティブエアサスペンション、レッドペイント・ブレーキキャリパー、ブラックオプティックエクステリアパッケージなどのエクステリア装備を含むS-lineスポーツパッケージが設定され、(このパッケージを選んだ場合)インテリアでは、グレーまたはブラックのヴァルコナレザー、”S”文字のエンボス加工とダイヤモンドステッチを施したフロント”S”スポーツシート、エクステンデッドレザーパッケージ、ブラッククロスヘッドライナー、ブラッシュドアルミニウムインレイも含まれます。※”Q7プレステージ”には、アウディ・レーザーライト付HDマトリックスLEDヘッドライトも装備される
e-tron GTはいくつかの外観そして技術的なアップデートが施され、パワーステアリング・プラス、LEDインテリアライト・プラス、イルミネーテッド・ドアシル・インレイが標準装備となり、”プレステージ”グレードにはアウディ・レーザーライト付きHDマトリックスLEDヘッドライトが標準化されることがわかっています。
なお、ぼくの持つ印象だと、アウディは後期モデルにおいて「前期モデルではオプション装備だったもの、前期モデルのSラインでの装備」を標準化する傾向があり、つまりけっこう大きな、そしてメリットの大きなアップデートを行ってくる、と捉えています。
これはジャーマンスリーのほか2つ、つまりBMWとメルセデス・ベンツよりも大きく、そして実利のある変更であり、そのため「アウディを買うなら後期モデルのほうがお得である」とも考えているわけですね。
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参照:CARBUZZ