| 軽度のパーツ盗難などの被害は見られるものの、そこまでの破壊や略奪は見られない |
これだけのサーブを売り払えば、経営者はそれなりのお金を手にすることができそうだが
さて、フランス郊外にある「放置されたままのサーブディーラー」を捉えた動画がYoutubeへと公開されて話題に。
なお、自動車メーカーとしてのサーブは2014年に経営破綻しており、その際にほとんどのサーブディーラーが他の自動車ブランドへと取り扱い内容を変更したものの、なぜかこのディーラーはそのままの形で残され、しかし今に至るまで手つかずのまま放置されている、とのこと。
ちなみにこのサーブディーラーは1972年にオープンし、2人の兄弟によって経営されていたそうですが、サーブの経営破綻とは別に、兄弟のうち一人が病気になったことからこのディーラーの運営が傾き始めたと言われています。
ディーラー内には数十台のサーブが「そのまま」に
なお、こういった「廃業したディーラーが、車両や美品そのままに放置されている」例はこれまでにも幾度となく報じられていて、しかしいつも不思議に思うのは「なぜ車両を売却しないのか」。
もし経営に問題が生じたのであれば車両を売却すれば、いくらかは借金の返済に充てることができますし、そもそも建物自体も売ってしまえばいいのでは、とも考えるわけですね。
ただ、建物や中身がそのまま残っているところを見ると、もしかすると放置されたのは「お金の問題ではない」のかも。
というのも、もし借金まみれでディーラーを廃業したのであれば、建物もろとも借金のカタとして押収されることになるからで、しかし「そうなっていない」ということはとくに借金がなかったということなのかもしれませんね。
なお、メインショールームには2台の9-3と1台の9-5が「そのまま」置かれていますが、ガラスが割られたり、タイヤとホイールが抜かれたり、というのが今の状態(ただしそのほかには問題がなさそう)。
カラーサンプルもそのままで・・・。
家族にて来場した際に使用されたと思われる遊具。
カタログ類も当時のまま。
植物も可哀想なことに放置された状態です(完全に枯れていないところに生命力の強さを感じる)。
さらにはオフィスもほとんどそのまま。
こちらはたぶん偉い人のデスク。
書類などもいくらか残されているようですね。
工場内にはさらに多数のサーブも
そしてこちらはこのディーラーの保有する工場。
サーブだけでなく、シトロエン、プジョー、ルノーも保管され、サーブ9000も何台か収納されています。
一部はガラスが割られたりタイヤ/ホイールが外されているものの、総じて程度は良好です。
いくつかのサーブにはナンバープレートが装着されているのもまた不思議。
一部略奪や破壊の跡があるものの、そこまで徹底的に分解されているわけではなく、略奪者は「簡単に外せるもの」だけを選んでいったようですね。
今後このディーラーがどうなるのかはわかりませんが、なんとか正当に所有権を移転させ、これらサーブが再び路上に戻されることを願わんばかりです。
放置されたサーブディーラーを収めた動画はこちら
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