| この美しいブルーとゴールドに加え、ホワイトのインテリアがミウラ P400 SVを際立たせる |
さらには96台のみしか存在しない「セパレートサンプ」装備
さて、ランボルギーニ・ミウラはカウンタックとはまた異なる優雅さそして美しさを持つことで多くのファンを持つ”元祖”スーパーカーですが、今回「ブルーにゴールド」といういっそうエレガントなカラーコンビネーションを持つミウラP400 SVがオークションへと登場予定。
このミウラP400 SVは1966年の「ミウラ P400」1968年の「ミウラ P400 S」に続き1971年に発表された「最終にして究極のミウラ」。
生産台数はわずか150台にとどまり、今回出品される個体はミウラ P400 SVの製造が終了される1973年の1年前、つまり1972年(5月12日)に生産されています。
ランボルギーニ・ミウラ P400 SVはこんなクルマ
ミウラP400 SVは(ミウラP400 S比で)15馬力アップの385馬力を発生する4リッターV12エンジンを搭載しており(カムタイミングを変更し、ウェーバー製キャブレターが装着され、レブリミットも引き上げられている)、「SV」とは「スプリント・ヴェローチェ」を意味します。
リアサスペンションの変更やワイドフェンダー装着、そしてヘッドライト上下から「まつ毛」がなくなるなど(ミウラ P400 SVとの)外観上の相違も多く、固有のファンを持つシリーズとしても有名ですね。
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そしてこのミウラにはいくつか大きな特徴があり、まずは冒頭で触れた「カラーコンビネーション」。
タヒチアンブルーにゴールドのホイールとゴールドのロッカーパネルという組み合わせを持ちますが、これはミウラP400 SVの中でも「唯一」なのだそう。
そしてもうひとつの大きな特徴が「ギアボックスとエンジンとが個別に独自の潤滑システムを持つ」ことで、このスプリットサンプを持つミウラは96台のみしか製造されていないと言われます。
なお、この時代は基本的にハンドメイドにて車両が製作されていたという事情もあって様々な仕様を持つ個体が存在し、スチールではなく「アルミボディ」、そしてウエットサンプではなくドライサンプを持つミウラの存在も報じられていますね。
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このランボルギーニ・ミウラ P400 SVのコンディションは「コンクールレベル」
さらにこのミウラP400 SVの価値を押し上げているのはイタリアのヴィンテージカースペシャリスト、クレモニーニ・カロッツェリアによるコンクール品質のレストアが施されていること。
そのために「まるで昨日工場から出てきたかのような」コンディションを保っていますが、これまでにわずか3オーナーという事実もコンディション維持に貢献しているものと思われます。
なお、このミウラP400 SVが最初に納車されたのはイタリアだそうですが、当時のオーナーはなんとミウラを38年間乗り続けたといい、現時点での走行距離は8万キロ。
このランボルギーニ・ミウラ P400 SVのインテリアは「ホワイトレザー」
さらにこのランボルギーニ・ミウラ P400 SVを特別たらしめているのがこの「インテリア」。
見てのとおりのゴージャスなホワイトレザーを持っており、(カウンタックであればいざしらず)ミウラでこの内装というのは非常に珍しいかもしれません。
オークションを主催するグッディング&カンパニーは、このミウラP400 SVの予想落札価格は最高で425万ドル(現在の為替レートにて約6億1000万円)という破格のエスティメイトが出していますが、これだけの特別な仕様、そして美しさを持っているのであればその金額にも「納得」ですね。
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