| 簡単に言えば目の前に大きな冠水があったにもかかわらず車両もドライバーも減速を行わなかったためにロストコントロール |
これはやはりドライバーに責任がある問題だと思われる
さて、テスラ・モデル3がフル セルフ ドライビング (FSD) モードで走行中、「池に落ちた」として話題に。
なお、これはよく報じられる「カーナビゲーションの指示の通りに進んだら池や川に落ちた」というたぐいのものではなく、単に車両が水たまりの上に乗ってしまい、コントロールを失って池にまっしぐらになってしまったのだと報じられています。
テスラ・モデル3はなぜ池に落ちたのか
この事件はカリフォルニア州モノシティにて発生しており、その一部始終がテスラ・モデル3に備え付けられたカメラに記録されているのですが、まずはこんな感じで道路を走行。
なお、右には「洪水」という看板が見えます。
こちらは別のカメラにて撮影したもので、当時はこんな感じで池から溢れた水が道路に冠水しており、テスラ・モデル3はそのままこの水たまりに突っ込んだと報じられています。
そして水の上に乗ることでアクアプレーニング現象を起こしてしまい、コントロールを失って・・・。
池にザブン。
映像がリアルでちょっと恐ろしいのですが・・・。
そこまで深さがなかったのか、この状態にてなんとかストップしたもよう。
なお、池というよりは、豪雨によってできた「巨大な水たまり」といった雰囲気ですね。
テスラ・モデル3のオーナーは地元とテスラを提訴の予定
そしてこのモデル3のオーナーは地元とテスラを提訴することを検討しているといい、しかし路上にいくつかの「洪水」標識があったこと、そしていかにFSD作動中といえどもドライバーが最終的に責任を持つ必要があること(ドライバーが運転に関与せず責任を持たないのはレベル4から)を考慮するに、このドライバーに有利な判決が下ることはないかもしれません。
なお、アクアプレーニング現象とは、濡れた路面を高速にて走行した際、クルマのタイヤと路面との間に水の膜ができ、結果としてグリップとトラクションの両方を失う現象を指しており、この現象が発生すると状況を回復するのは非常に困難です。
一方、この現象が発生しないようにするためには、濡れた路面を走行するときに、「速度を抑える」ことで簡単に回避することができ、しかし今回の動画を見るにFSDおよびドライバーのどちらもそれを行っておらず、結果的にテスラ・モデル3は時速100キロ近い速度で水たまりに突っ込み、そのまま滑るようにして池に突進してしまったわけですね。
そしてこの池に落ちてしまったテスラ・モデル3は自力での脱出を行うことができず、クレーンにて吊り上げられることでようやく窮地を脱していますが、この後の運命は現時点ではナゾのまま。
一般のクルマであれば「水没」扱いで全損となるかと思われますが、テスラのクルマは防水性が高く水に浮くことでも知られており、もしかすると再び路上を走ることができるかもしれません。
テスラ・モデル3がアクアプレーニングを起こして池に落ちてしまう様子を収めた動画はこちら
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