| そしてムーンストーンを追求することに人生を捧げ、現在3台のムーンストーンのポルシェを入手 |
人がクルマに価値を見出す要素は「それぞれ」である
さて、人が自動車において重視する要素は様々なものがあるかと思います。
ある人はデザインを重視し、またある人はスペックを重視し、その他の人々はブランドやパワートレーン、はたまた価格など色々なことを考慮してクルマを選んでいるかもしれません。
ただ、そういった要素の中でもけっこう大きいと思われるのが「ボディカラー」。
ちなみにぼくにとってのボディカラーはクルマ選びにおいて非常に大きな要素を占めており、たとえばそのクルマがいかに気に入っていたとしても、選べるボディカラーがいまいちであればそのクルマを購入しないことも多く、そして逆に「好きな色を選べるのであれば(ランボルギーニ・ウラカンEVO RWDやフェラーリ296GTBのように)、そのコストを厭わない」傾向もあるわけですね。
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ポルシェには超希少色「ムーンストーン」が存在した
そして今回、Youtube上へと投稿されたことで広く知られるようになったポルシェの希少色が「ムーンストーン」。
このボディカラーは1979年~1980年の2年間のみ設定されたカラーだそうで、この動画に登場するジャスティンさんはこの妖しくも美しいボディカラーに取り憑かれた一人です。
色味を見ると、薄いパープルにグレーが入ったような色合いで、いわゆる「スモーキーパステル」といった感じ。
ポルシェは鮮やかなボディカラーも非常によく似合いますが、こういったアンニュイなカラーもよく似合うように思います。
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そしてこのジャスティンさんはこのムーンストーンについて可能な限り多くの情報を集め、共有し、目撃例を探しているそうですが、当時このボディカラーで納車されたのは924、911、930、928の各モデルを合わせても12台ほどだったということがわかっており、つまりはかなりの希少色。
参考までにですが、ポルシェの用意する「ペイント・トゥ・サンプル」にもこのムーンストーンは含まれておらず、現代ではロストテクノロジー的存在のようなものかもしれません。
そしてなんとジャスティンさんは911そして924含め合計で3台の「ムーンストーンのポルシェ」を所有しているといい、このカラーに「自動車人生をかけるつもりだ」とも。
そのあまりの傾倒ぶりは常人の域を超えているようにも見えますが、世の中には「色」に取り憑かれた人も少なくはなく、その追求のためにはいかなる努力を惜しまない人々も存在します(ぼくの場合、特定の色が好きで、それにクルマを合わせたいというよりは、そのクルマに似合う色、そのブランドのヘリテージにマッチした色を選びたいという傾向が強い)。
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ポルシェの希少ボディカラー「ムーンストーン」を紹介する動画はこちら
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