テスラが累計生産500万台を達成。100万台を達成するのに12年、200万台には1年半、300万台には11ヶ月、400万台には7ヶ月、500万台までには6ヶ月半にペースアップ

｜　今後はギガ・ベルリン、ギガ・テキサスの稼働率向上、メキシコ工場の建設もあり、さらに全世界での製造ペースが加速するものと思われる　｜

ただし中国製EVの猛攻にさらされる中、これまでのペースを維持できるかどうかを懸念する声も

さて、テスラが地味に「500万台目の自動車を製造した」と発表（一つの大きな節目であり、もっと盛大に公表しても良いのではと思うが）。

これは、瞬く間にEVのリーダー的存在となり、今や業界の多くの羨望の的となっているテスラにとって大きな成果であり、記念すべきマイルストーンだと言ってよいかと思います。

なお、テスラの販売が急激に伸びたのはこの3年間で、実際のところテスラは最初の100万台を生産するのに12年（2020年3月に達成）という長い年月を要したものの、その後生産台数が急増して1年半足らずで200万台を突破し、さらにその後11カ月で300万台、7カ月後には400万台を突破しています。

驚くべきは成長ペースが衰えず、500万台目の車両を製造するまでに6ヵ月半しか要しなかったことで、おそらくこのペースを維持しつつ、もしくは緩やかに成長しつつ今後も製造台数を増やし続けることになりそうですね。

500万台めのテスラは「ホワイトのモデル3」

テスラによると、記念すべき500万台めのテスラは「ホワイトのモデル3」でありフェイスリフト後のモデルだとされています。

この車両はテスラの上海工場にて生産された個体ですが、このギガ上海は2019年後半に稼働を開始しており、つい2週間前には「累計生産200万台」を達成したとアナウンスされたばかり。

テスラはギガ上海の年間生産能力を（公式には）75万台以上としているものの、実際には100万台に近いとみられ、現実問題として「テスラ最大の生産拠点」として機能しています。

テスラはギガファクトリーを次々建設予定

テスラにとって（上海の）次に重要な工場は、カリフォルニア州フリーモントにある自社工場で、この工場はもともとトヨタが持っていた工場を買い取って改装したものであり、テスラにとっては初めての自社工場。

ここでは現在、モデル3、モデルY、モデルS、モデルXを生産しており、合わせて年間65万台の生産能力があると報じられています。

その次だとベルリン工場の年間37万5,000台、テキサス工場の年間約25万台が続きますが、これらについては「フル稼働」しているわけではなく、そのため今後軌道に乗ればさらに生産が数が伸びるものと思われます（とくにテキサス工場ではサイバートラックが生産される）。

加えてメキシコにも工場を建設することが決まっており、さらに現在インド政府とも工場開設について話し合いを続けていて、トルコからは「ぜひ工場を建設して欲しい」というラブコールを贈られているという状況。

直近だと、新型モデル3を製造するために中国で行われた工場改修含め、様々な工場改修の影響によって第3四半期の生産台数は若干減少すると（イーロン・マスクCEOによって）言及されており、しかしギガ・テキサスでサイバートラックの生産が本格化すれば、2024年初頭には600万台の大台を超えた、という報を受け取ることになりそうです。

This week, we produced our 5 millionth car—thank you Tesla owners for your ongoing support!

— Tesla (@Tesla) September 16, 2023

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