テスラが欧州にて累計販売100万台の快挙。販売開始からわずか14年で達成、1−9月においてはモデルYがガソリン車含めても「一番売れたクルマ」に君臨

｜　テスラ・モデルYはより安価なガソリン車に対しても競争力を発揮、首位を独走中　｜

欧州では全般的に売れているクルマの価格が下がってきているようだ

さて、先日は「先行き不透明な経済状況に不安を感じる」とテスラCEOであるイーロン・マスク氏がコメントしたところですが、同氏のそういった心配をよそに「ヨーロッパでのテスラ車の累計販売が100万台を突破」することに。

欧州におけるテスラの販売は14年前の「ロードスター」から始まっていますが、そこからモデルS、モデルX、モデル3、モデルYと展開を拡大することでこの記念すべき100万台を達成しています。

自動車における「100万台」はこんな数字

そこでこの100万台がどれくらいの数字なのかを見てみると、（いずれもワールドワイドで）日産リーフは10年かけて累計50万台、ミニ・ハッチバックは10年で100万台、マツダ・ロードスターとレクサスISはおよそ19年で100万台、ポルシェ・カイエンは18年で100万台、ポルシェ911は54年で100万台を達成しています。

テスラは単独車種ではなく「合計5車種で」100万台を達成したものの、EVという全く新しい乗り物で、かつ誰も知らない自動車メーカーとしてスタートしたこと、そしてこの数字は欧州に限ったものであることを考慮すると驚くべき数字だと思います。

参考までに、テスラは今年9月には（ワールドワイドで）「累計販売500万台」を達成しており、現在も快走を続けるモデル3は発売から4年が経過した2021年に累計100万台を達成しているので、いかにテスラが「業界を席巻している存在であるか」かがわかろうというものですね。

やはり最も売れているのは「モデルY」

なお、現在欧州においてもっとも売れているテスラは「モデルY」であり、今年1月から9月までの間で（欧州にて、ガソリン / ディーゼルも含め）もっとも売れたクルマもまたモデルY。

直近のデータによると9月においてはモデルYは26,730台が販売されており、これは今までのベストセラーであったプジョー208の21,111台、ルノー・クリオの19,731台を大きく引き離す数字です。

プジョー208やルノー・クリオが「2番めと3番目」というところを見ると、欧州で売れているのは比較的安価なクルマであるということがわかりますが、その中で「割高な」モデル3がリードを築いていることは注目に値すると言って良いかもしれません。

さらに1〜9月においてもモデルYは180,721を販売し、続くダチア・サンデロの166,675台、フォルクスワーゲン Tロックの155,972台、プジョー208の147,091台、ルノー・クリオの141,941台に対しても優位性を構築しており、EVに対してのみではなく、ガソリン車に対しても十分な競争力を持っているとも考えられます。

14 years ago, we delivered the first Tesla Roadster to customers in Europe.

Today, we hit 1 million Tesla vehicles on the road across Europe.

Thanks to our owners & supporters for helping us accelerate the transition to sustainable energy!

❤️ pic.twitter.com/ewEcRgTZnb

— Tesla Europe (@teslaeurope) October 20, 2023

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参照：Tesla Europe（X）, Auto News