
| この個体は「モック」ではなく、すでにアメリカで走行している「製品」である |
まさに「未来から来た乗り物」という感じ
さて、テスラ サイバーキャブを見にグランフロント大阪に。
以前このスペースにはメルセデス・ベンツが入居していたものの撤退してしまい、その後にテスラが入居したわけですが(2026年9月17日オープン)、テスラの技術、テスラボットはじめEV以外の事業を総合して展示する「国内初」の施設となるのだそう。
なお、平日にも関わらず多数の人々が来場し、その客層も老若男女とわずといった感じでもあり、あらためてテスラの人気を思い知らされます(テスラのEVというよりも、来場者はテスラというブランドに興味を持っているように思える)。

この記事の要約
- グランフロント大阪にテスラのショールーム「テスラ梅田」がオープン、サイバーキャブを展示中
- サイバーキャブは一見して「コストを可能な限り抑えた」ことがわかる車両である
- テスラ梅田には車両以外にもスーパーチャージャーの展開やライフスタイル製品、テスラボットが展示中
- テスラ得意の先端技術「ギガキャスト」がわかる展示物も
テスラ サイバーキャブはこんなクルマ
そこでサイバーキャブを見た印象ですが、もう完全に「未来から来たクルマ」。
通常の「自動車」から受ける印象とは完全にかけはなれた雰囲気を放っており、強いて言うならば「モデルYの2ドアクーペ版」。

フロントではサイバートラックやモデルYとも共通する細長いLEDライトストリップが異彩を放ち・・・。

リアだとモデルYとも共通するテールランプ。

ただしパーツ点数が極度に抑えられていることが(ウインドウモールなどからも)一見してわかり、イーロン・マスクCEOが言う通り「コストが著しく低い」ということもわかります。
-
-
テスラ・サイバーキャブの構成パーツは「モデル3の半分」。エンジニア自ら「いかにコストを削減したか」を語り、テスラの考え方を示す動画を公開
Image:Tesla | テスラはシンプルな目的へと「もっとも確実な方法で、もっとも速く、もっとも効率的に」突き進む会社である | ここまで割り切った会社は他に存在しないであろう さて、テスラは自ら ...
続きを見る
加えてサイバーキャブは重量も「非常に軽い」と言われていて、そのため搭載するバッテリーも小さくて済み、結果としてさらなるコストの引き下げ、そしてEVとしての効率性の向上をなしとげている、とも報じられていますね。
-
-
テスラ新型「サイバーキャブ」の主要スペックが届出書類から判明する。極小48kWhバッテリーで“航続距離670km超”を叩き出す超効率性能が明らかに
Image:Tesla | やはりテスラ、このサイバーキャブによって「流れ」を完全に変えるようだ | 加えて「軽量性」も見逃してはならない テスラCEO、イーロン・マスク氏が「未来のモビリティを一変さ ...
続きを見る

なお、外板は金属ではなく樹脂のようにも見え、表面が「やや波打っていたり」と品質としてはさほど高くないもよう。※スタッフに聞いたところ、この車両はモックや試作車ではなく、実際に稼働する生産ラインからロールアウトした「製品版」とのこと

パネル間のギャップも左右で異なっていたり不均一だったりするのですが、もともとサイバーキャブは広く「ロボタクシー」として使用されることが前提であり、一般的な乗用車のように「品質うんぬん」を語るクルマではなく、もっとも重要なのは「ロボタクシー」として用をなすのかどうかなのだと思われます。

そしてこの「タイヤ」とホイールカバーもまた”未来っぽさ”を演出しているところでもありますね。

インテリアは完全に「何もない」
そして驚くべきはサイバーキャブのインテリアで・・・。

モニター以外は「あるべきものがなにもない」という驚きの構成です。※2シーター構成

シートも一見して「低コスト」であることがわかる仕様ですが、ここまで「徹底」できるのはテスラならでは、というところかもしれません(既存の気動車メーカーであれば、ここまで簡素なシートを装備することは許されないであろう)。

ちなみにドア内張りは立体的な形状を持っていて、ここはけっこう「オシャレ」。

テスラ梅田 ショールームにはこんな展示も
テスラ梅田ショールームはけっこう広く、様々な展示がなされており、「スーパーチャージャーの展開状況」や・・・。

テスラのホワイトボディの展示と解説も。

そしてコンポーネントに・・・。

テスラボットも。

そしてライフスタイル製品も展示されていますが、これらは直接の販売がなされておらず、表示されるQRコードを読み込んでオンラインショップへと移行するという仕組み。

はじめて見る「ギガキャスト」
そしてぼく的に(サイバーキャブ以外で)もっとも注意を惹かれたのがこのホワイトボディ。

なぜかというと、今回初めて「ギガキャスト」の成果をこの目で見ることとなったからですが、このギガキャストは車両製造コストを大きく引き下げるための「現時点でのもっとも有効な手段」のひとつであり、そしてトヨタもついに導入すると報じられる技術です。
-
-
トヨタの新技術は「今まで数時間かけていたものが3分でできる」。2026年の新世代EV」製造に使用するギガキャストが公開され、飛躍的な進歩をアピール
| 加えてトヨタは車両製造にかかる時間を5時間に短縮したいと語るものの、テスラは40秒に一台を作っている | まだまだテスラに対抗するまでの道のりは遠いが、トヨタは着実に歩を進めている さて、トヨタは ...
続きを見る

簡単にいえば、車体の骨格につき、これまでは「小さいパーツを溶接して組み立てていたものを」、ギガキャストでは「型(キャスト)に溶かした金属を流し込み、一発で成形するというもの。

ただし整形されたパーツは非常に複雑な形状を持っていて、「事故を起こし破損してしまうと」とんでもなく修理費用が高額になるということもよくわかる構造です(部分的な修理が難しく、ギガキャストにて製造された部分を入れ替えるしかないようだ)。

なお、フロント部は一般的な「パネル溶接」に近い構造を持つもよう。

なお、トヨタがテスラの車両を購入して分解し、ギガキャストの有用性を理解したのが2023年はじめだと報じられていて、しかしトヨタがこれを導入するまでには「3年半」の期間を要したということになり、テスラがいかに「先に行っていた」かもわかります。※もちろんトヨタはテスラの技術をそのままコピーするのではなく、独自に発展させて使用することになるのだと思われる
-
-
トヨタ幹部がテスラ車を分解→「なんてことだ。これはまさに芸術品。信じられない」。テスラが持つ4つのアドバンテージを正しく認識し効果を算出
| かつてトヨタとテスラが提携し、トヨタが「得るものは何もない」として提携を打ち切ったのがウソのようだ | テスラのクルマは外観が変わらずとも、その内容は大きく進歩している さて、トヨタのエンジニアが ...
続きを見る

-
-
トヨタの乗用車における歴史は90年前の「アメリカ車のデザイン模倣、エンジンを直接コピー」に始まり今では「世界一」へ。初の市販車、トヨダAA型の価格は当時3,350円
トヨタ博物館 | そう考えるならば、中国車が「模倣から世界のトップへ」と上り詰めるのも時間の問題なのかもしれない | トヨタ最初の乗用車「AA型」が美しきリバースエンジニアリングで築いた歴史 「模倣は ...
続きを見る
合わせて読みたい、テスラ関連投稿
-
-
テスラが待望の「ロボタクシー(サイバーキャブ)を発表。デザインはサイバートラック風、サプライズにて近未来的な「ロボバン」も登場
Image:Tesla | ただし現時点ではテスラ・サイバーキャブ、ロボバンの技術的詳細、明確な発売時期や価格は示されていない | サイバーキャブはざっくりと「2026年発売、価格は3万ドル」と語られ ...
続きを見る
-
-
テスラが「ステアリングホイールがない」自動運転タクシー、サイバーキャブをついに運用開始。しかし直後に米交通安全局(NHTSA)から安全調査が入る事態に
Tesla | 運用開始直後に米国家ハイウェイ交通安全局(NHTSA)が動いた理由 | サイバーキャブへの期待にてテスラの株価は大きく上昇したが 発表から約2年、テスラがついに完全自動運転タクシー「C ...
続きを見る
-
-
【ついに現実へ】テスラ「サイバーキャブ(ロボタクシー)」第一号車がラインオフ。3万ドル以下の衝撃価格で販売開始、日本にも導入希望
Image:Tesla(X) | 今回、テスラは以外にも「予定よりも早く」サイバーキャブの生産を実現してきた | テスラの未来が予想よりも早く現実となる可能性が高まっており、2026年2月、テスラはギ ...
続きを見る











