| あまりにスペックが高すぎて、とうていこの「ロボトラック」は実現できるようには思えない |
おそらくはこれからも「サイバートラック風のクルマ」はたくさん出てくるだろう
さて、シリコンバレーを拠点とする新興企業”Aitekx”より「ロボトラック 1T」が発表され、同時に予約注文の受付が開始されています。
これは「見たまんま」サイバートラックの便乗商品ということになりますが、意外なことにアメリカではこういた便乗商法が少なくはなく、たとえばハリウッド映画のコピーのようなものが大量に製作されたりするのもその一例なのかもしれません。
なお、このロボトラックはすでにプロトタイプが完成しており、ロサンゼルス・オートショーへと実車が展示されています。
Aitekx ロボトラック(Robotruck)1Tはこんなクルマ
そこでこのロボトラック 1Tを見てみると、これはなんと「BEV」であるようで、仕様としてはシングルモーターとデュアルモーターがラインアップされ、最高速度は時速165マイル(265キロ)、0-60マイル(96キロ)加速3.5秒、一回の満充電あたりの航続距離は550マイル(885キロ)。
現在100ドルにて予約を受け付けており、11月26日までに予約すれば5,000ドルの割引が受けられるそうですが、その価格は45,000ドルからスタートし、トップレンジの価格は99,000ドル。
掲げた性能はBEVの中でも「トップクラス」であり、正直なところ、名も無い新興EVメーカーがこの性能を実現できるとは考えにくいのですが、価格やスペックをあわせて考えると「まず納車は不可能だろう」というレベルです。※とくに航続可能距離はルシード・エア・ドリームよりも長く、市販のどのEVよりも長い
ボディサイズは(サイバートラックのリーク情報を信じるならば)、このロボトラック1Tはテスラ・サイバートラックよりも10センチほど幅が狭く、60センチほど短いというので、「ミドルサイズ」に相当するボディを持つものと思われます。
この「ちょっとだけ上に開く」ドアは”ホークウイングドア”と命名されているようですね(2,500ドルのオプション)。
さらにはオプション展開も充実しており、オフロードライト、パノラマルーフ、カーゴクロスバー、キャンピングパッケージ、ベッドスチールランプ、シートヒーターなど。
さすがに中国でもここまで露骨にサイバートラックを意識したデザインはなく、しかし当のサイバートラックは11月30日に納車を控えているにもかかわらずロサンゼルスモーターショーに展示はなく、かわりに(?)登場したのがこのロボトラックだったため、意外と注目を浴びることとなったのかもしれません。
Aitekx ロボトラックを紹介する動画はこちら
あわせて読みたい、サイバートラック関連投稿
-
テスラがサイバートラック「転売禁止」の姿勢から一転して「転売容認」へ。世論調査ではサイバートラックの転売に賛成なのは6割、否定的派ははわずか15%
| 正直、ボクもサイバートラックの転売に関してはどちらかというと賛成である | サイバートラックの納車を優先して受ける人々は、他の人に先んじて、リスクを受け入れて予約した先駆者たちでもある さて、つい ...
続きを見る
-
テスラ・サイバートラックの内装およびディスプレイ、トノカバー開閉の樣子がリーク。この動画はテスラが「拡散するとイベントへの招待を取り消す」と警告したものらしい
| ただしイベントに招待されていない人々はむしろ「失うものがない」として嬉々として拡散中 | テスラはやはり外装についてうまく仕上げてきたようだ さて、11月30日のサイバートラック納車イベントがいよ ...
続きを見る
-
自動車史上初のステンレスボディ車、デロリアンをデザインしたジウジアーロはテスラ・サイバートラックについてどう考えているのか?
| 「規範から逸脱すると、それは多くの場合、挑戦だと見なされます。ただしそれを支持する人々もおり、サイバートラックは間違いなく成功するでしょう」 | ジョルジエット・ジウジアーロほどテスラの立場を正確 ...
続きを見る
参照:Aitekx