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2024年のル・マンを走るトヨタGR010のカラーはマットブラック。豊田章男会長の「負け嫌い」、そしてプロトタイプ=進化途中であることを表現

2024年のル・マンを走るトヨタGR010のカラーはマットブラック。豊田章男会長の「負け嫌い」、そしてプロトタイプ=進化途中であることを表現

| たしかに豊田章男会長は「負け嫌い」を地でゆく人生を歩んでいるようだ |

2023年にTOYOTA GAZOO Racingは8つのタイトルを獲得している

さて、トヨタ・ガズー・レーシング(TOYOTA GAZOO Racing)が2024年の体制発表会を開催し、同時にFIA世界ラリー選手権(WRC)とFIA世界耐久選手権(WEC)に参戦するレーシングカーの新しいカラーリングを公開。

これまでの「ホワイトベース」から一転して「マットブラック」を貴重としたカラーへと転じていますが、トヨタによると、このマットブラックは「負け嫌いを表す”速さ”」「プロトタイプ(ここが起点となって進化し、より良いクルマを作るというトヨタのコンセプト)」を表すのだそう。※プロトタイプはこういったマットブラックのボディカラーを持つことが多い

ちなみにこちらは2023年シーズンを戦ったGR010で、デンソー、富士通、アイシン、ZENT、レイズ、ミシュランといったスポンサーは変わらず(ステッカー位置もおおよそ同じ)、しかし2024年のカラーリングでは「GR」「レーシングハイブリッド」という文字が大きく目立つように扱われており、トヨタが何をアピールしたいのかということについて変化がもたらされているようにも思います。

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このカラーリングは他のレーシングカーにも拡大採用

そしてこのマットブラックを採用するのはGR010だけではなくWRCを走るヤリス(ラリー1ハイブリッド)も同様であり、さらにトヨタは「TOYOTA GAZOO Racingがモータースポーツ活動に使用する他のレーシングカーにもこのカラーが採用される」とも。

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なお、今回の「TOYOTA GAZOO Racing 2024 国内体制発表会」では、この新しいカラーリングの他にも刷新されたドライバー体制、そしてWEC、WRCともに引き続き豊田章男会長がチームオーナーを務めることについても言及されています。

加えて、この場において豊田章男会長は自身の「負け嫌い」について言及していますが、この負け嫌いをはじめて認識したのはGRスープラの開発時だったといい、開発の参考のために(先代である)80スープラをニュルブルクリンクにてテストしている際、欧州の自動車メーカーのスポーツカー(開発車両)にズバっとコース上で抜かれたことがあるのだそう。

そのとき、その欧州車から「トヨタにはこんなクルマを作れまい」という声が聞こえたかのようだったと当時を振り返っていて、この時の悔しさが”負け嫌いの原点”であったとも。

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なお、豊田章男氏は創業者一族ではあるものの、自身がまだ業務改善支援室課長であった1996年に立ち上げた中古車の画像検索システム(GAZOO)につき「トヨタ正規のサービス」を名乗ることを許されず、しかしその後(一定の地位を獲得した際に)この名称を使用した「Gazoo Racing」を立ち上げ、TRDやトムスに代わってトヨタのモータースポーツを一手に引き受けて表舞台に踊り出たことからも”負け嫌い”であるということがわかります(いい意味で、見返してやろう、今に見てろという意識が強いのだと思う)。

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そして豊田章男氏は「トヨタに作れるわけがない」と言われた(ような気がする)クルマを作ろうとここまでやってきたということになりますが、今ではトヨタは「本当にいいクルマ」を作るようになり、2023年にはTOYOTA GAZOO Racingとして8つのタイトルを取得するまでとなっていて、しかしそれでも今回「負け嫌い」を押し出したカラーを採用したということは、このカラーリングにつき「TOYOTA GAZOO Racingは、まだまだ先を目指す」という強い意志の表れであるとも受け取ることができそうですね。

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TOYOTA GAZOO Racing 2024 国内体制発表動画はこちら

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参照:TOYOTA

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