| 分譲価格は不明なるも「高くて買えない」のは間違いない |
ハイエンドカーブランドは続々不動産事業へと進出
さて、現在プレミアムカーブランドでちょっとした流行となっているのが「不動産事業への参入」。
すでにポルシェ、アストンマーティン、ランボルギーニ、ベントレー、アストンマーティンなどがこの業種に参入していますが、メルセデス・ベンツも今回このビジネスへと本格的に参入すると発表することに(以前にはアパートをプロデュースするなど、いくつか不動産業界での経験を持っている)。
建設予定地はもちろんドバイ、そして超高級タワーマンション
なお、こういった「不動産業界への進出」にはいくつか理由があるかとは思いますが、最も大きなものとしては「そこにチャンスがあるから」だと思われます。
つまり世の中は「富めるものはますます富み、そうでないものはますますそうでなくなる」といった状況があるわけですが、富裕層は自身の気に入った仕様へとクルマをカスタムするのに車両本体価格以上の金額を投じることも珍しくはなく、よってそれぞれのブランドに対して高い忠誠心を持つ裕福な顧客であれば「そのブランドがプロデュースする」コラボ製品はもちろん、不動産を購入することにもためらいはないと考えられるため。
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かくして今回メルセデス・ベンツはドバイへと超高級マンションを建設することとなったわけですが、ドバイにはメルセデス・ベンツの熱心なコレクターも少なくはなく(昔から王族に好まれてきたという歴史があるためか、同社のセダンのコレクターも多いようだ)、まさに最適な選択かもしれません。
メルセデス・ベンツが今回のプロジェクトのパートナーとして選んだのは現地のデベロッパー「ビンガッティ(ビンハッティ)」で、同社は先日発表されたブガッティの超高級タワーマンションの開発パートナーとしても知られます。
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ビンガッティによれば、これらの提携につき「自動車と建築の世界を融合し、総合的でシームレスな、望ましい贅沢な生活体験」を提供することを目的としており、「メルセデス・ベンツ・タワー」についてが地上341メートル、65階建てとなるもよう。
その名は「メルセデス・ベンツ・プレイス・ドバイ」
この超高級タワーマンションの正式名称は「メルセデス・ベンツ・プレイス・ドバイ」だと発表されており、ブルジュ・ハリファのすぐ近くに建設され、その外観は「メルセデス・ベンツを彷彿とさせる、独特の楕円形の外観」になるとのこと。
部屋数は150戸、それぞれ2〜4室のベッドルームを備え、ペントハウスも5戸が用意されるとアナウンスされています。
このほか、「レストラン、スポーツ&ウェルネスゾーン、ラウンジ、小売店、展示スペース、駐車場からなる複合施設」も併設されるといい、マンションそのものには電気自動車の充電器、自動バレーパーキング、運転手サービスなど「さまざまな先進的かつ革新的なモビリティソリューション」が提供されるほか、 住民向けとして自転車やスクーターのシェアリングサービスの提供も予定しているようですね。
起工式は今年後半に予定されており、メルセデス・ベンツにてセールス&マーケティング取締役を務めるブリッタ・シーガー氏は「ドバイにメルセデス・ベンツ・プレイスを立ち上げることで、メルセデス・ベンツの世界を生活環境にシームレスに統合し新境地を開拓します。ビンガッティの持つ専門知識と信頼を結び付け、イノベーションに対する私たちの共通の情熱を体現する不動産エクスペリエンスの先駆者となるでしょう」とコメント。
加えてビンガッティは「このプロジェクトは、世界で最も望ましい自動車ブランドとしての地位を強化するというメルセデス・ベンツの戦略を強調するものであり、同社のデザインのDNA、感情、知性をブランド化された居住空間に移すものである」と補足しています。
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