| おそらくこの「超高級ランボルギーニ邸宅」は第二弾、第三弾と続きそうだ |
内外装はランボルギーニのデザイン言語にインスパイアされている
さて、ランボルギーニは2021年11月に「不動産業に進出する」としてドバイの高級邸宅を紹介していますが、今回はその最新プロジェクトとしてスペインに高級ヴィラを建設すると発表。
これは高級不動産会社であるダールグローバルとの提携によって進められるもので、マルベーリャからクルマで10分ほど走ったところに位置する高級リゾート、ベナハビスに位置し、「ティエラ・ビバ(Tierra Viva)」と命名されています。
そのデザインはランボルギーニのスーパーカーからインスピレーションを得る
このティエラ・ビバは全53棟のヴィラにて構成されており、斜面に立てられているためにそれぞれから地中海のパノラマビューを楽しむことができるといい、ディアマンテ、ザフィーロ、エスメラルダという3つのタイプが存在するもよう。
なお、それぞれディアマンテ=ダイヤモンド、ザフィーロ=サファイア、エスメラルダ=エメラルドという意味となるので、これらはすなわちグレードを表しているのだと思われます。
いずれのヴィラにも「ガレージからの直接のアクセス」「インフィニティプール」「(複数の)テラス」「大きな庭」が備わるといい、その内装はランボルギーニのスーパーカーからインスピレーションを得た仕上げがなされます。
なお、このベナハビスは、その土地の美しさはもちろん、ビーチ、プエルト・バヌス、マルベーリャ・クラブ・ゴールデン・マイル、マルベーリャ・マリーナなどへのアクセスに優れることも特徴として挙げられ、富裕層にとってはこれ以上ない立地なのかもしれません。
今回のプロジェクト発表に際し、ランボルギーニの会長兼CEOであるステファン・ヴィンケルマン氏は 「これは、卓越性、品質、革新性という共通の価値観を持つランボルギーニとダールグローバルによる戦略的コラボレーションです。ダールグローバルのラグジュアリー物件の建設における経験と、ランボルギーニのデザイン哲学が組み合わさることで、このような素晴らしい成果がもたらされたのです」とコメント。
一方、ダールグローバルCEO、ジアド・エル・チャール氏は「ランボルギーニとのパートナーシップは、細部にまでこだわった高品質のプロジェクトという共通のビジョンに基づいています。私たちは共に、洗練された豊かなライフスタイルを体現する空間を創造してきました」と語っており、両社ともに不動産ビジネスに対して大きな可能性を見出しているようですね。
各自動車メーカーともに「富裕層」向けのビジネスを強化
なお、現在はスポーツカーメーカー、スーパーカーメーカーといえども「クルマだけ」では会社が成り立たない、もしくは将来生き残ることが難しいという状況となっていて、最初にこういった「富裕層の求めるものを全て提供する」として自動車以外の業界へと積極的に進出したのがアストンマーティン。
潜水艦、タワーマンション、ヘリコプターといった製品をリリースしていますが、直近だと東京に個人向け邸宅をプロデュースしたことも。
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さらにベントレーは高級家具やホテルの内装、ポルシェはタワーマンションやホテルビジネスにも乗り出しており(将来的には航空機にも手を出す意向を示している)、そしてランボルギーニやブガッティは不動産ビジネスへと進出しています(ブガッティは様々なライフスタイル製品についても積極的に展開している)。
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フェラーリはまだ「不動産」「ホテル」には進出していないようですが、ずいぶん前から「フェラーリストア」「フェラーリワールド」といったライセンスビジネスを展開していて、これは「自動車事業で確立したブランドによる別事業の展開」のはしりといえるかもしれません。
ただ、フェラーリの場合は(フェラーリストアやフェラーリワールドに加え)レゴランド内での展開を行うなど、大きいお友達よりは子どもたちを対象として「未来のフェラーリファンの育成」を行うことを主眼としているように見え、アストンマーティン、ポルシェ、ランボルギーニ、ブガッティのように「それらブランドのオーナーや、富裕層を対象とする」のとはやや方向性が異なるようにも感じます(もしかすると、フェラーリが「不動産」「ホテル」に進出しないのはこういった方向性の差異があるからなのかもしれない)。
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参照:Lamborghini