日産が新型キックスを発表、デザインイメージは「スニーカー」。完全新設計によってデザイン、装備、機能が一気に進化しその魅力を大きく高める

｜　新型キックスは「南米専用」から「ワールドワイドなプレーヤーへ」　｜

世界中の顧客を納得させることができるだけのデザインそして装備や機能を備える

さて、日産がフルモデルチェンジ版となる新型キックスを発表。

キックスはもともと南米専用のコンパクトSUVとして誕生したものの、各市場にて導入要望が大きく高まり、まずはカナダそして北米、そして日本ほか世界中へと導入されたモデルです。

ただ、日本の場合「待望の」導入であった割には販売ランキング上位に顔を出すことがなく、今ひとつ存在感を発揮できなかったわけですが、今回の新型キックスについては当初から「世界戦略車」として企画されたといい、そのため先代とは大きく異なるキャラクターを持っています。※発表はニューヨークで行われている

新型日産キックスはこんなクルマ

新型キックスは見たとおり「押し出しの強い立派なルックス」へと変化しているものの、日産最小のクロスオーバーというポジションは変わっておらず、しかし「より現代的に見え、より多くの利用可能な技術を備え、より高性能で、そして初めて全輪駆動を備える」SUVへと生まれ変わることに。

搭載されるエンジンは141馬力を発揮する新しい2.0リッター直列4気筒エンジン、それに組み合わせられるのは「エクストロニックトランスミッション」、そしてグレードによっては上述のとおり「インテリジェントオールホイールドライブ」。

ホイールサイズは16インチと17インチ、オプションでは19インチまでが用意されている、とのこと。

価格については現時点で発表されていませんが、日産はその戦略として「それぞれのセグメントに対し、基本的に1モデルを投入し、その1モデルにすべてを集中させることでコストを削減し、そしてそのモデルをライバルよりも安く売る」という戦略を採用しているため、いかに立派になったといえど新型キックスの価格はライバルに対する優位性を維持するものと思われます（”価格”はキックスのセールスポイントのひとつでもある）。

そのデザインインスピレーションは「スニーカー」から

なお、日産は先代キックスにて「ニューバランスのスニーカーとのコラボレーション」を行ったことがありますが、新型キックスではもともとのデザイン段階においてスニーカーをイメージしたといい（ロッカーパネルはスニーカーのソールをモチーフにしている）、発表が行われたのはブルックリンの2024年NCAA男子の開幕戦の場で、「シューズボックス」に入った新型キックスを”開梱する”という演出も取り入れられ、DJによるミュージックインベントなども開催され盛大なイベントとなったようですね。

一見した印象ではより塊感が強くなり、フロントセクションの存在感が強く、力強いフェンダーラインを持つようですが、車体下半分にボックス状デザイン（ミニバン風でもある）を採用し、一方でキャビンにはなめらかなラインを用いるという新しいチャレンジも見られます。

すべてのモデルにはLEDヘッドライトとテールライトが装備され、バイトーンルーフやパノラマルーフもオプションにて選べる、とのこと。

新型日産キックスはこんなインテリアを持っている

新型日産キックスは「オーナーの生活を向上させるための、さらに多くの利用可能なテクノロジーと機能」を持つと説明されており、それらすべてが新しいデザインの中に組み込まれることに。

なお、日産は新型キックスにつき”クラス最高の標準地上高とクラス最高の標準貨物スペース”を持つと主張しており、これによってアクセスや使い勝手が大幅に向上している、とも。

ダッシュボードにはデュアル 12.3インチ ディスプレイが備わり、ワイヤレス接続によるApple CarPlay®およびAndroid Auto、最大4つのUSB Type-Cポート、およびスマートフォン用ワイヤレス充電パッドも備えており、たしかに「ぐっと近代的に」。

新型キックスの発表に歳氏、日産アメリカズ担当上級副社長兼最高企画責任者のポンツ・パンディクティラ氏は「新型キックスは、表情豊かなデザイン、自信に満ちた運転体験、強化された技術提供により、小型クロスオーバーセグメントを活性化することとなるでしょう。キックスは、際立った製品の変更とクラスをリードする機能により、日産がどのようにすべての運転を向上させる方法ですべての車両セグメントにスリルをもたらしているかを示しています」とコメントし、その販売に自信を見せています。

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参照：NISSAN