祝カルロス・サインツ。フェラーリがオーストラリアGPで1−2フィニッシュを決めレッドブルに大きく近づく。これからはミスが許されない戦いになりそうだ

Image：Scuderia Ferrari

｜　しかもカルロス・サインツは虫垂炎の手術を2週間前に受けたばかりであり、復帰直後のレースである　｜

ただしマクラーレンの速さと安定性は「驚異」である

さて、F1オーストラリアGPにおいてフェラーリが「まさかの」、そして通算86回目となる1−2フィニッシュという偉業を達成することに。

たしかにカルロス・サインツはフロントロウからのスタートということで表彰台の可能性は見えていたものの、結果的にカルロス・サインツは1位でフィニッシュ、そして予選5位であったシャルル・ルクレールが2位に続いています。

カルロス・サインツは困難を見事克服

なお、カルロス・サインツは2024年シーズン限りでフェラーリを放出されることが決まっており、そして2週間前には虫垂炎の手術を行ったばかり。

しかし今回見事に「復帰レースで」1位フィニッシュを決めて自身の価値を示したと考えてよく、現時点では2023年シーズン、2024年シーズン通じて唯一の「レッドブル以外の勝者」でもあるわけですね。

よって「もし」このままカルロス・サインツが勝利を獲得し続け、シャルル・ルクレールよりも多くのポイントを稼いで2024年を終えることになれば、フェラーリは長期的に見て「高すぎる代償」を支払うことになるのかもしれません。

CARLANDO. 🙏#AusGP 🇦🇺 pic.twitter.com/Ykyy7vZGFk

— McLaren (@McLarenF1) March 24, 2024

フェラーリはこのまま競争力を発揮できるのか

なお、今回フェラーリが1−2フィニッシュを決めることができた主な要因は、王者マックス・フェルスタッペンがブレーキトラブルによってリタイヤしたためで、必ずしもフェラーリのF1マシン、SF-24の競争力がレッドブルのマシンを上回ったということを意味するわけではないのは要注意。

ただしレッドブルのもう一人、セルジオ・ペレスは5位にとどまっているため、確実にフェラーリの競争力がレッドブルに近づいているのは間違いなく、よってフェラーリはここから「（マシントラブルや戦略ミスによって）ポイントを失うことなく、取れるポイントを確実に」取ってゆく必要があり、かつオーストラリアGPでも3位と4位に入ったマクラーレンを警戒しなければならないポジションにいるとも考えられます。

And here comes the selfie! 📸

The 86th 1-2 finish in our history! 💪 #AusGP 🇦🇺 #F1 pic.twitter.com/u7tL4r4FEV

— Scuderia Ferrari (@ScuderiaFerrari) March 24, 2024

なお、24戦のうち3戦を終えた状態でドライバーズランキングのトップはマックス・フェルスタッペン（51ポイント）、シャルル・ルクレール（47ポイント）、セルジオ・ペレス（45ポイント）、カルロス・サインツ（40ポイント）、オスカー・ピアストリ（28ポイント）、ランド・ノリス（27ポイント）という並びで、こうやって見るとサインツが虫垂炎でサウジアラビアGPを欠場したことが悔やまれますが、こればかりはどうしようもないので今後に期待するばかり。

チーム別だとオラクル・レッドブル・レーシングが97ポイントでトップ、スクーデリア・フェラーリが93ポイントでそれに続き、3番手のマクラーレンF1チームは55ポイント。

まだまだマクラーレンに対してはリードを築いているフェラーリではあるものの、オーストラリアGPでのマクラーレンの速さと安定性を見るに、「最大限の注意を払わねばならない」強敵であることは間違いなさそうです。

Now THAT’S the way to make a comeback 💪 pic.twitter.com/mI02syWyHb

— Scuderia Ferrari (@ScuderiaFerrari) March 24, 2024

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