マクラーレンの新型ハイパーカーは「3億円オーバー」そして新開発のV8ハイブリッド搭載にて1,000馬力へ。おそらくは規格外の性能を発揮するものと思われる

｜　マクラーレンとしてはGMA T.50とT.33に対抗したいところだろう　｜

さらにはF1と密接に関係したデザインを持つであろうことも明かされている

さて、今月半ばには北米のマクラーレンディーラーに対して新型ハイパーカーのレンダリングが公開されたそうですが、そこでは「美しいスタイリングを持つこと」が確認されています。

なお、この美しさというのはハイパーカーにとって非常に重要な要件であり、というのもマクラーレンはセナを発表した際に「美しくない」として大きな批判を浴びたためで、つまりハイパーカーは（現代ではコレクターズアイテムの意味合いが強いので）いかにパフォーマンスが高くともスタイリングを犠牲にしてはならず、高い芸術点を持っていなければならない、ということが明らかになったわけですね。

マクラーレンの新型ハイパーカーは新開発のV8エンジンを搭載

そのほかこの新型ハイパーカーについてわかっているのは「200万ドル（3億円オーバー）」「ディヘドラルドアを捨ててガルウイングを採用する」「納車は2026年」ということくらいですが、今回新たに入った情報によれば「新開発のV8エンジンを採用する」。

このハイパーカーはコードネーム「P18」として開発が進められていますが、このクルマに積まれるエンジンが「V8」であることがマクラーレンよりディーラーへと知らされたとのことで、つまりは間違いのない情報だと考えていいのかもしれません。

なお、近代のマクラーレンのロードカーは、アルトゥーラを除くとすべて（1990年代の日産のレース用エンジンから派生した）V8エンジンを積んでおり、MP4-12Cから750Sに至るまでこのV8を搭載しています。

ただ、このP18ハイパーカーに積まれるのは新開発のV8だとされ、これまでのV8エンジンやアルトゥーラの120度V6を8気筒化したものではなく、ハイブリッドシステムとあわせて設計がなされ、システム合計では1,000馬力を超える、とも（しかも信じられないことにアルトゥーラのシステムの70％くらいの重量に収まるようだ）。

そしてもちろんこのエンジンは少し前に報じられたリカルド社とのパートナーシップ契約に基づき設計・製造されることになるものと思われますが、ちょっと気になるのはアルトゥーラに採用されるV6エンジンがどうなるのか。

せっかく開発したこのエンジンをアルトゥーラ1代限りで捨て去るとは考えにくく、よってこのエンジンはまだまだ他のスーパーカーでも使用されることになるものと思われ、もしかするとマクラーレンは今後エンジンを「V6」「V8」の二本立てとすることで、これまで「限定ではない通常ラインアップのクルマと、限定で1億円を超えるハイパーカーのエンジンが同じ」という批判をかわすつもりなのかもしれません。

実際のところどうなるかはわかりませんが、今後様々な情報が出てくるものと思われ、なにかわかれば随時お伝えしたいと思います。

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