
| あたらしく迎えたデザイナーによる「新世代のデザイン」を採用することとなりそうだ |
おそらくはここから「徐々に」その詳細が明かされてゆくであろう
イギリスの高級スーパーカーメーカーであるマクラーレンが、ブランドのラインナップを根底から刷新する歴史的な転換期を迎えている、というのが今回のニュース。
同社が発表した5億ポンド(1050億円)規模の投資計画に伴い、現在市場で高い人気を誇る主力3モデル「GTS」「アルトゥーラ」「750S」が、今後2年〜3年以内(2028年末まで)に相次いで生産終了となることが明らかになっています。
今回の決断は、電動化時代に対応した完全自社開発の次世代パワートレインの導入や、ブランド初となるSUVカテゴリーへの参入を見据えた戦略的なロードマップの一環であるとされ、名車たちの退役スケジュール、そしてマクラーレンが描く新たな未来図について見てみましょう。
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この記事の要約
- マクラーレンは2028年末までに主力ラインナップである「GTS」「アルトゥーラ」「750S」の3モデルを相次いで生産終了(退役)へ
- 背景には5億ポンド(約1,050億円超)規模の大規模な事業拡大戦略があり、ブランド初のSUV開発や次世代フロントエンジンアーキテクチャの展開が進められている
- 主力モデル退役後は、独自開発のV6ツインターボ・ハイブリッドパワートレインを搭載した約23万ポンド(約4,600万円)クラスの次世代ミッドシップ・スーパーカーが登場する見込み
マクラーレン主要モデルの生産終了スケジュールと背景
マクラーレンのラインナップを支えてきたミッドシップモデルたちが「どのようなスケジュールで」姿を消すのかを整理してみると、まず最初に生産を終了するのはミッドシップグランドツアラーとして2019年に誕生した「GTS(旧GT)」。

2027年内に生産が完了する見通しとなっていて、これに続く形として(フェラーリ296のライバルでもある)PHEVミッドシップスーパーカー「アルトゥーラ」がデビューから約6年となる2028年に退役することとなるもよう。
また、10年近くにわたりブランドの黄金期を支えてきた720Sの進化版「750S」も最終局面を迎えており、最後の特別仕様限定車「788HS」の登場をもって2027年早期に生産が終了する見込みです。※すでに受注は締め切られていると言われる
退役モデルのスペック・特徴比較
今回退役が発表された3モデルの基本スペックとそれぞれの特徴は以下の通り。
| モデル名 | パワートレイン | 最高出力 / 最大トルク | 登場時期 | 生産終了予定 |
| GTS | 4.0L V8 ツインターボ | 635 PS / 630 Nm | 2019年(GTとして) | 2027年 |
| 750S | 4.0L V8 ツインターボ | 750 PS / 800 Nm | 2023年(720S派生) | 2027年(最終限定車788HS) |
| アルトゥーラ | 3.0L V6 ツインターボ + モーター(PHEV) | 680 PS(現行は700PS) / 720 Nm | 2022年 | 2028年 |

- GTSの特徴: カーボンモノコックを採用した2シーターV8エンジン搭載GT。大型の荷室スペースと上質な乗り心地を兼ね備え、アストンマーティンDB12やフェラーリ ポルトフィーノといったグランドツアラーのライバルとして展開される
- アルトゥーラの特徴: マクラーレン初の量産PHEVミッドシップ。初期の半導体不足や初期トラブルを乗り越え、現在は750Sと並ぶマクラーレンの最重要ボリュームモデルへと成長
- 750Sの特徴: 720Sの軽量化・パワーアップ版として熟成されたV8純ガソリンモデルのフラッグシップ。トラック指向を極めた限定車「788HS」を最後にその歴史に幕を下ろすことに
競合比較・市場での位置付けと次世代戦略
今回のモデルラインアップ統合と刷新はライバル関係にあるフェラーリやポルシェ、ランボルギーニといった競合メーカーに対する大きな競争力の再構築を意味しており、従来のV6(アルトゥーラ)やV8(750S)という固定概念に縛られず、完全自社開発による新しいV6ツインターボ・ハイブリッドパワートレインを2種類準備することも公表されています。
なお、2028年頃に登場が期待される次世代スーパーカーは最大トルク1,080Nm超を発生させ、スターティング価格もアルトゥーラより約3万ポンド高い約23万ポンド(約4,600万円〜)のプレミアムラインへ移行すると報じられていて、ランボルギーニやフェラーリ同様、マクラーレンもその価格帯を大きく引き上げることとなりそうですが、これには「ミッドシップ2シーターの伝統を守りつつ、より高出力・高価格帯へとシフトすることで」超富裕層市場でのブランド価値をさらに高める狙いがある、とも報じられています。

フロントエンジンプラットフォームとSUVの衝撃
今回の撤退劇の裏で最も注目すべきは、マクラーレンが開発を進めている「フロントエンジン・プラットフォーム」の存在で、このプラットフォームは同社初となる実用的な大型SUVモデル向けに新規開発されているものですが、将来的にはベントレー コンチネンタル GTのような「伝統的なフロントエンジンの4座グランドツアラー」へ流用できる柔軟性を備えていると見られていて、これによりミッドシップであったGTSの枠組みを超えた、より実用的なラグジュアリーモデルの誕生が期待されている、というわけですね。
結論
マクラーレンが打つ今回の「3モデル同時期退役」という一手について、一見ショッキングなニュースにも映るものの、実際には「次世代に向けた緻密な戦略的再編」の一環として前に進むための一歩です。
5億ポンドの大規模投資のもと、自社開発の次世代V6ハイブリッドパワートレインを積む新世代スーパーカー、そしてフロントエンジンプラットフォームを活用したSUVおよび4座GTの登場により、マクラーレンはこれまでにない魅力的で広範なラインナップへと進化を遂げようとしているというのが現在の状況であり、過渡期を乗り越えた先に誕生する新世代のマクラーレンに期待が高まろうというものですね。
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参照:Autocar











