| 実際のところ、直近の統計では「ポルシェのEVはレクサスのEVよりも売れていない」ようだ |
タイカンの登場から5年、中古相場を見ても分かる通りその人気は失速している
さて、現在世界的にEVの販売低迷が報じられ(EV市場自体は拡大しているが、そこに投入された車種/メーカーが増えているため、車種/メーカーあたりのシェアが縮小している)、特にその傾向は中国において顕著だと言われます。
実際のところポルシェは中国にて大きく販売を落としており、とくにタイカンだと「大幅値引きしないと売れない」状態だとも報じられていて、この値引きによって生じたディーラーの損失を(ポルシェ本社が)補填を行うかどうかが調整中だとも。
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ポルシェが中国にて苦境に立たされる。「ポルシェのEVが売れないので正規ディーラーにて値引きを行わざるを得ず、その分の損失を本社に要求」との報道
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アメリカ市場においてもタイカンの販売に苦戦?
そこで今回報じられているのが、ポルシェがアメリカにて展開するリースプログラムにおいて「テスラからの乗り換えだと4,500ドル(約70万円)の値引きを提供している」という内容。
タイカンはつい先日フェイスリフトを行って大幅に魅力を向上させたところでもあり、これにはスタイリングのアップデート、DC急速充電における速度の向上、バッテリーのアップグレード、新しいターボGTの追加、一部技術機能の向上が含まれます。
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ただしそれでもポルシェは新型タイカンへの反響が不十分だと見たのか、6月1日にそのリースプログラム「Welcome To Porsche Conquest 」の変更内容をディーラーに通知しており、このプログラムでは現在、競争力のある(ポルシェ以外の)車両をローンにて購入またはリースしている対象を顧客に、タイカン(モデルイヤー24 および モデルイヤー25)の支払いに対して最大1,500ドルのクレジットを提供しています。
なお、このプログラムでは最大3回の支払いを負担してくれるため、割引額が最大4,500ドルになるという計算となるわけですね。
割引額は既存車両のリース満了までの日数に基づく
なお、この割引額は、対象となる顧客が現在所有する車両につき「どれくらいリースの日数が残っているか」によって決まるといい、31~60 日残っているリースには1クレジット(1,500ドル)、61~90日残に対しては2つめのクレジット(合計3,000ドル)、91~180日の残日数であれば3つのクレジット(合計4,500ドル)が付与されます。
ポルシェ自身、このプログラムが「テスラをターゲットにしたもの」だとは明言していないものの、現地メディアの多くは「テスラ、とくにモデルSのユーザーをターゲットにしている」と報じており、現地でしかわからないような微妙なニュアンスがこのプログラムに仕込まれているのかもしれません。
参考までに、アメリカでは「比較広告」が一般的なのと同様、直接のターゲットを指名したキャンペーンも珍しくはなく、つまり「このクルマに乗っている人限定にて、乗り換えの場合はどれくらいの割引を付与」といった展開がなされることも多々見られ、今回のポルシェの「新」プログラムもその一例なのでしょうね。※アメリカ市場では、ライバルから”露骨に”顧客を奪う行為が重要視される傾向にあるようだ
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参照:Cars Direct