| 新型ヴァンキッシュはDB12のラグジュアリーさ、ヴァンテージのスパルタンさを併せ持ち、それらをさらに押し上げたクルマだと考えていいだろう |
ティーザー動画を見る限り、「エレガントさ」も強調されているように思われる
さて、アストンマーティンが先日より展開している新型ヴァンキッシュのティーザーキャンペーン。
今回はその最新動画が公開され、シート表皮とテールランプの様子が明らかになっています。
つい先日公開されたティーザー動画ではそのフロントとサイドが明らかになり、「アストンマーティンの伝統に忠実な」姿が明確になっていますが、今回は今まで隠されていたリアエンドが示され、こちらは逆に「これまでのアストンマーティンにはないデザイン」が与えられることとなるようですね。
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最新ティーザー動画にて新型アストンマーティン・ヴァンキッシュの姿が一部示される。サイドにはV12ザガートっぽいデザインも
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現在のアストンマーティンはモデルごとに「異なるデザインと性格を持たせている」
参考までに、イギリスの自動車メーカーは「同じようなクルマばかりをライナアップする」傾向があり、レンジローバー然りノーブル然りアリエルしかりロータス然りマクラーレン然りケータハム然り。
ある意味では専門性が高いと言い換えることもできるのですが、これは他の国の自動車メーカーにはあまり見られない傾向で(強いていてばイタリアがそれに近いか)、アストンマーティンにおいてもこれまでは「似たようなクルマを」取り揃えていたわけですね。
ただ、現在のローレンス・ストロール氏体制になってからは方向性が大きく変わり、DB12はエレガントなグランドツアラー、ヴァンテージは俊敏なスポーツカーといった方向性へと”よりその個性を強化する”方向へと動いていて、つまりラインアップ間での差別化を強化しています(以前から性質の差は存在したが、視覚的にそれが明確ではなかった)。
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そして今回、アストンマーティンは新型ヴァンキッシュにてあたらしいリアエンドを提案しており、これを見るに、「DB12、ヴァンテージ、新型ヴァンキッシュとも、前から見ると”アストンマーティン”ではあるが、後ろから見るとそれぞれ異なるキャラクターを持つ」ということになるのかも。
ちなみにローレンス・ストロール会長は自動車業界では珍しい、フェラーリのベネデット・ビーニャCEOと同様の「自動車業界以外からの出身」であり、だからこそこれまでのアストンマーティンにはなかった戦略を持ち込むことができたのかもしれませんね(同氏は投資家でありビジネスマンなので、なによりも差別化の重要性を理解している)。
新型アストンマーティン・ヴァンキッシュの最新ティーザー動画はこちら
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参照:Astonmartin