ミハエル・シューマッハがドライブした中では「もっとも成功した1台」と見なされる248 F1が競売に。予想落札価格は15億円以上、これまでの記録を更新か

｜　フェラーリのF1マシンはいずれも非常に高額で取引されているが、とりわけ勝利に貢献した車両は高い評価を受けている　｜

そしてF1マシン高額落札リストの上位はシューマッハがドライブしたフェラーリで占められている　｜

さて、ミハエル・シューマッハがドライブした2006年のフェラーリ248 F1がRMサザビーズ主催のオークションに登場し、1000万ドルを超える価格で落札されると予想されています。

この248 F1は2006年のF1シーズン中に5回の勝利を収めたのち、2007年にフェラーリから直接出品者の手にわたり、それ以来すっとプライベートコレクションに保管されてきた車両なのだそう。

フェラーリF248 F1は「もっとも成功したF1マシン」の一台である

フェラーリF248は、これまでミハエル・シューマッハがドライブした中で最も成功したフォーミュラ1カーだとして認識されており、これまでにオークションに出品されたどのF1マシンが記録した価格をも塗り替える可能性を持つと推測されていますが、今回出品されるフェラーリ248 F1は2006年に製作された8台のシャーシのうち5台目で、チャンピオンシップの第4戦であるイモラでレースデビューを果たした個体。

ミハエル・シューマッハはこのF1マシンにてでポールポジションを獲得し、2006年のF1ポイントランキングではフェルナンド・アロンソに次ぐ2位を獲得しています。

なお、ミハエル・シューマッハは2006年の第15戦イタリアGPにていったん引退しており、よってこのF248 F1は「シューマッハがフェラーリで最後に運転したフォーミュラ1カー」としても知られているわけですね。※その後2010年にメルセデスからF1に復帰し、2012年に再度引退している

イモラに続くニュルブルクリンクのレースにおいて、ミハエル・シューマッハは2位で予選を通過し、本線ではピットストップ戦略によって勝利を収め、さらにこのクルマはその後、スペイン、イギリス、カナダグランプリで2位に入賞し、アメリカグランプリでは再びポールポジションを獲得し勝利を記録しています。

さらにこの248 F1はフランスグランプリで勝利を収め、その後ハンガリーグランプリで引退することになりますが、シューマッハはシーズンの終わりにフェラーリ・フィナーリ・モンディアーリにてこの車両をドライブしファンの声援に応えることに。

上述の通り、このフェラーリ248は2007年12月にプライベートコレクターによってフェラーリから購入され、それ以来ずっと同じコレクションに保管されていたもので、フェラーリクラシケ認証を受け、フィオラノサーキットでのプライベートテストセッションにて使用されたという経歴も。

さらに2017年にはロサンゼルスのピーターセン自動車博物館で「Seeing Red: 70 Years of Ferrari」展に展示されたという由緒正しい背景を持っていて、オークションの事前予想では「おそらく1000万ドル以上で落札されるだろう」。

現在「もっとも高額で落札されたF1マシン」上位はシューマッハがドライブしたフェラーリ勢によって占められていますが、今回もまたそのリストを更新することとなりそうですね。

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参照：RM Sotheby's