88台のみ限定、伝説のアストンマーティンDBR1へのオマージュ「V12スピードスター」が競売に出品、新車価格の60％しか値がつかず。やはりアストンV12の価値が希薄化したのか

Image：RM Sotheby’s

｜　V12、わずか88台、現在上り調子のアストンマーティンということを考慮してもこの結果は意外である　｜

さらに走行が少なく理想的な内外装のコンビネーションを持っている

さて、アストンマーティンの限定スーパーカー、V12スピードスターがRMサザビーズ・ミュンヘンオークションへと出品され、100万ドル以上での落札が予想されていたものの、実際には646,000ドルの入札しか入らず、つまり新車価格の「およそ60％」しか評価されなかったという珍事が発生しています。

なお、アストンマーティンは少し前までは「V12エンジンの生産を終了する」として一連の限定モデルを発売していますが、その後「V12エンジンを作り続ける」方針へと転換しており、このV12スピードスターについても「V12エンジンの価値が薄れた」と認識されたのかもしれません（あるいは、一時のマクラーレンのように限定モデルを連発しすぎたのか）。※このV12スピードスターは発売開始時、なかなか完売しなかったことも報じられている

アストンマーティンV12スピードスターはこんなクルマ

そこでこのアストンマーティン V12スピードスターを振り返ってみると、これは「1959年のル・マン24時間レースで優勝したアストンマーティンDBR1に触発された、オープンコックピットの2人乗りスピードスター」で、生産台数はわずか88台のみに設定されています。

搭載されるエンジンは5.2リットル・ツインターボV12エンジン、出力は700馬力、最大トルクは754Nm、トランスミッションはは8速オートマチック。

0-100km/h加速はわずか3.4秒、最高速度は318km/hを誇り、前澤友作氏の「お気に入り」として紹介されたことでも知られていますね。

Image：RM Sotheby’s

今回オークションに出品されたV12ロードスターは88台の家「61番目」で、ボディカラーはアストンマーティン・レーシング・グリーン、そこでクラブスポーツ・ホワイトのラウンデル。

コンカー・サドル・レザーのインテリアにはヴァーディアン・グリーンとケイスネス・レザーのアクセントが施され、オーナーズブックと2つのアストンマーティン・レーシング・グリーンのヘルメットが付属しています。

新車時からわずか1オーナー、走行距離は46kmだと説明されており、内外装の仕様やコンディションは「この上ないほど」の条件だと思われるだけに、今回の結果はちょっと残念だとも思います。

Image：RM Sotheby’s

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参照：RM Sotheby’s