ポルシェが911にも「YouTube閲覧機能」を標準装備。アナログタコメーターを廃止する一方、こういったエンタメ装備を追加するあたりが「変わりゆくポルシェ」を表している

｜　これも時代の流れを表す一つの事象であり、ボクはこれを非難するつもりはない　｜

今後、ポルシェは「中国向け」の機能を多数装備し、さらに変わることになるであろう

さて、近年のポルシェはインテリアにおいて大きな進歩を果たしており、伝統の「アナログタコメーター」の廃止、これまた伝統の「回転式エンジンスターター」の廃止を進めていて、そのかわりに「液晶メーター」「プッシュ式スターター」、さらには（オプションですが）助手席ディスプレイなどの導入を進めています。

ポルシェはエンターテイメント性を追求

「液晶メーター」「プッシュ式スターター」については軽量化や視認性の向上といった機能的なメリットが感じられるものの、助手席ディスプレイについては「エンターテイメント性」という、”走行に関係のない要素”でもあり、ポルシェがここに注力するようになったというのはまさに「時代の流れ」というより他はないのかもしれません。

そしてポルシェが取り入れる最新のアップデートが「ダッシュボードにYouTubeアプリを搭載すること」で、世界で最も利用されている動画プラットフォームが（新型マカン エレクトリックに続き）911、タイカン、カイエン、パナメーラに標準装備されることに。※すでにイン-カー ビデオ機能を搭載した既存の車両には、オーバー・ザ・エア（OTA）経由にて無料のソフトウェア更新が提供される

YouTubeは「助手席ディスプレイ」でも再生可能

ポルシェは、この新しいPCM（ポルシェ・コネクト・マネジメント）システムを活用して、ドライバーがロードトリップの途中で立ち寄るポイントのレビューを確認したり、特定の地域でのベストなドライビングロードを紹介する動画を視聴したりできると提案していますが、さらにポルシェは新しいYouTubeシリーズ「Spot on」を立ち上げ、車両の機能をダッシュボードから学べるようにすることについてもアナウンス。

もちろん、EVを急速充電している間にも、お気に入りチャンネルの最新動画をチェックすることもでき、YouTubeの使用は無料で、サブスクリプションもまた不要です。

ただ、安全性を考慮し、動画は車両が停止しているときのみ中央のPCM画面に表示されるといい、カイエン、パナメーラ、タイカンにはオプションで前席の助手席側ディスプレイを選択してここへ表示することができ、これは運転席からは見えないものの、車両が停止すると自動的に（動画を再生する）画面が中央のディスプレイへと切り替わります。

なお、このYoutube閲覧機能はボルボやポールスターにも搭載されており、しかし「車載用」としてはまだまだ一般的ではなく、しかしこの段階でポルシェが搭載してきたということも「変わりゆくポルシェ」を示唆したということになり、将来的にはGoogleの機能を利用する他メーカーの車両にも展開されることとなりそうですね。

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参照：Porsche