>フォード(FORD)

フォード・エスコート MK1が「MK1 RS」として現代に蘇る。レストモッドではなく「コンティニューモッド」、アップグレードされつつ継続生産されたらこうなったという設定

フォード・エスコート MK1が「MK1 RS」として現代に蘇る。レストモッドではなく「コンティニューモッド」、アップグレードされつつ継続生産されたらこうなったという設定

| 過剰な馬力を追求せず、追求したのはあくまでも「ドライバビリティ」

エスコート MK1 RSの価格は5700万円、150台のみの限定生産

さて、フォード・エスコートMk1は、イギリスの自動車愛好者にとって特別な存在で、ラリーレジェンドとしても知られ、一般の人々に手の届くパフォーマンスを提供したことで愛されています。

アメリカでのマスタングと同じように、エスコートはその時代のアイコンとなっていて、それを示すかのように、これまでにも多くのコーチビルダーがエスコートのレストモッドを制作しているというのが現在の状況ですが、ただし今回紹介するボレアム・モーターワークスはほかのレストモッダーとは一味異なるアプローチを採用することに。

8

そのコンセプトは「コンティニューモッド」

今回ボレアム・モーターワークスが提唱するのは「コンティニューモッド」というコンセプトで、「レストア+モディファイ=レストモッド」「EV化モディファイ=エレクトロモッド」ではなく、「継続生産されていたならばという姿を想像したカスタム」。

7

この「継続生産」はジャガーがDタイプ等、ベントレーがブロワーにて取り入れた概念ではありますが、「当時のモデルをそのままの技法や素材をもって追加生産する」というもの。

ただしボレアム・モーターワークスはここに「モディファイ」を付け加えていて、これは「元の車両に忠実でありながら、時代に合ったデザインや技術を盛り込んで改造するもの」だと説明しています。

6

そしてこのコンティニューモッドによって誕生したクルマは「クラシックなオリジナルの魅力と、現代のデザインと品質、テクノロジーとの融合」ともいうべき存在で、様々なアップデートが盛り込まれることに。

ボレアム・モーターワークスでは「ほぼレーススペック」の提供も

まず、このエスコート MK1 RSには2つのエンジン選択肢があり、ひとつは182馬力を発生する2リッター4気筒、もうひとつは296馬力を絞り出す2.1リッター4気筒(許容回転数は10,000RPM)。

ちなみに後者では5速のドッグレッグギアボックスやチタン製エキゾーストシステムが組みわせられており、「よりモータースポーツ志向の」スペックを持っています。

5

加速や最高速度の数字は公開されていないものの、このクルマで注目すべき点はそのハンドリングだと説明されており、現代的なサスペンションと駆動系を組み合わせ、高い応答性と俊敏性を持つドライブフィールを実現するのだそう。

3

インテリアについては、モータースポーツにインスパイアされたデザインを維持しつつ、現代的な快適性も提供し、フルロールケージにアルカンターラ張り、ディープディッシュステアリングホイールとファブリック製ドアプルといったレーシングカー的な要素が盛り込まれつつ、アップルカープレイにも対応するインフォテイメントシステムが「目立たないよう」組み込まれているようですね。

2

このエスコート Mk1 RSは150台のみが限定生産されるそうですが、その価格は(これだけこだわっているからには)安くなく、295,000ポンド(現在の為替レートにて約5700万円)からに設定されています。

1

あわせて読みたい、レストモッド関連投稿

「世界初のツインターボ搭載量産車」、マセラティ・ビトゥルボのレストモッド登場。シャマルの要素を併せ持ち、33台のみが約1億円にて生産予定
「世界初のツインターボ搭載量産車」、マセラティ・ビトゥルボのレストモッド登場。シャマルの要素を併せ持ち、33台のみが約1億円にて生産予定

Image:Modena Automobili | かなりな高価格ではあるが、コアなファンが多いマセラティだけにけっこうすぐに完売するかもしれない | マセラティ・ビトゥルボは実際に「画期的」なクルマ ...

続きを見る

珠玉のランボルギーニ・ディアブロのレストモッド「エキセントリカ V12」の詳細を見せるレビュー動画が登場。その内外装はまさに芸術品【動画】
珠玉のランボルギーニ・ディアブロのレストモッド「エキセントリカ V12」の詳細を見せるレビュー動画が登場。その内外装はまさに芸術品【動画】

| このエキセントリカ V12は非常に高価なクルマではあるが、その価値「以上」のものはあるだろう | このクルマを運転する体験は「至福そのもの」だと考えられる さて、つい先日はランボルギーニ・ディアブ ...

続きを見る

ランチアのレストモッドで知られるキメラが最新モデル「039」公開。正式にマルティニ・レーシングの名を冠しパイクスピークへと挑むと発表
ランチアのレストモッドで知られるキメラが最新モデル「039」公開。正式にマルティニ・レーシングの名を冠しパイクスピークへと挑むと発表

| モータースポーツにおいてその存在感を示すことができれば、その成功はさらに確かなものに | 現時点ではキメラ039のパワートレインは非公開、「天を突き抜けるサウンドを放つ」とだけ明かされている さて ...

続きを見る

参照:Bpreham Motorworks

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

->フォード(FORD)
-, ,