希少なポルシェ911スピードスターをベースにシュトロゼックがカスタム、さらにエヴォマックスがレストモッド、そしてバリー・ボンズ所有という役物が競売に登場、注目を集める

Image：Bring a Trailer

｜　さすがにここまでの高付加価値なネオクラシック911は見たことがなく、各方面から注目を集める　｜

野球ファンとしてもこのポルシェ911を見逃すことはできないであろう

さて、野球界のレジェンド、バリー・ボンズが所有していたポルシェ911が米オークションサイト、ブリング・ア・トレーラーに登場して大きな話題に。

そしてこのポルシェ911は「普通の」911ではなく、まずはシュトロゼックによるコンプリートカー「メガ」として世に送り出され、その後にドイツのチューニング会社であるエヴォマックス（EVOMAX）によってさらなる進化を遂げたという稀有な経歴を持つ一台です。

このポルシェ911には様々な付加価値がプラスされる　

もともとのベースとなるのは964世代のポルシェ911スピードスターで、これはアメリカ市場向けだと427台のみが生産された希少モデル。

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これをシュトロゼックがカスタムし、さらにエヴォマックスがそこに手を入れ、おまけに所有者がバリー・ボンズという「ほかにはない付加価値」を持つのがこのクルマということになりますが、エヴォマックスはオリジナルのボディパネルの多くを軽量なカーボンケブラー製コンポーネントに置き換え、力強さと洗練さを兼ね備えたデザインに仕上げ、フロントとリアのデザインを独自のものへと置き換えたうえで「マイセンブルー」へとペイントすることに。

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クラシックな911デザインを愛する純粋主義者には衝撃的なクルマかもしれませんが、これらの変更によりスピードスターは独自の個性を獲得し、「洗練」「レトロ」「マッスルカー」といった雰囲気を併せ持つこととなったわけですね。

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搭載されるエンジンは3.8リッター水平対向6気筒エンジン（チューン済み）、これに組み合わせられるのは6速マニュアルトランスミッション、駆動輪は後輪のみ。

このエンジン改造後の走行距離は500マイル（約804km）とされていますが、車両全体では約35,000マイル（約56,300km）走行していることが確認されています。

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このポルシェ911スピードスターの内装もまた「洗練」

そしてこの911スピードスターの内装もまた見事な仕上がりを持っており、シートは918スパイダー用のカーボンファイバー製で、エヴォマックスはこれを白いレザーへと張り替えることに。

このモダンなタッチは、キャビン全体に施された白とグレーのレザーの組み合わせと調和し、レトロな魅力と現代的なスタイルが完璧に融合しています。

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現在このポルシェ911スピードスターはオークション終了まで3日を残して275,000ドル（現在の為替レートにて約4230万円）にまで上がっており、改造車ではあるもののセレブリティの所有歴、徹底的なカスタマイズ、そして圧倒的なデザインが高く評価されていることがわかりますね。

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この911スピードスターは、芸術と無制限の創造力が融合した結果を示す一例として、他にはない存在感を放っており、ポルシェ愛好家であろうと、ただ大胆で唯一無二のカスタムカーが好きな人であろうと、多くの人にとって魅力的なクルマであることは間違いなく、いったいいくらで落札されるのかが気になるところです。

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参照：Bring a Trailer