| 964世代のように見えるものの、実は初代911がベースとなっている |
さらに現代風のホイールを装着することで雰囲気がぐっとイマ風に
さて、ポルシェ911にはRUFやケーニッヒ、ゲンバラなど様々な「コンプリートカー」が存在しますが、その中でひときわ異彩を放っているのがシュトロゼック。
その理由としては、ポルシェ911がポルシェ911であるための一つのアイデンティである「カエル顔」を意図的に変えてしまったからであり、そしてその特異性が一部の人に支持されることとなったわけですね(ぼくはシュトロゼック支持派である)。
そして今回、eBayにシュトロゼックによってカスタムされたポルシェ911が売りに出されていて、高額にて取引される可能性があると報じられています。
シュトロゼック製ポルシェ911はこんな仕様を持っている
そこで今回販売されているシュトロゼック製ポルシェ911につき、一見して964世代の911に見えるものの、実はそれ以前の1976年製(964は1989年から1993年まで製造された)。※初代911のIシリーズに該当
964のように見えるのは「964の外装を使用している」ためで、ところどころギャップが見られるものの、なかなかうまくコンバートできているんじゃないかと思います。
なお、ホイールは現代風のCNC加工によって削り出された製品のように見え、これが一層このクルマを新しい世代っぽく見せているということになりそうです(かなり分厚いスペーサーが入っている)。
ルーフを閉じるとこう。
内外装のコンディションは悪くない
インテリアはベージュレザー、そしてメーターの文字盤もベージュ、メーターリングはボディカラー同色。
ステアリング・ホイールのポルシェ・クレスト(エンブレム)のカラーが剥げ落ちているあたりは年季を感じさせるものの、そのほかのコンディションは悪くなく、マニュアル・トランスミッションを積むということもあって面白い個体なんじゃないかと思います。
パワートレインに関する詳細は公開されておらず、ボディ外板の見た目は「ターボ」であるものの、エンジン自体は「自然吸気」であるようですね。
なお、ファンがペイントされていること、エアクリーナーボックスが変更されていることがわかります。
ちなみにですが、シュトロゼックを有名にした、この「小さなヘッドライト」を持つ911のコンプリートカーは「メガ」と名付けられており、最初に世に出たのは1991年。
そして昨年、シュトロゼックはその30周年を記念して「メガ30」を発表しており、往年のチューンドカーファンを喜ばせています。
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参照:eBay