まさかの予想落札価格「40億円」。フェラーリ最後のV12エンジン搭載「ル・マン優勝車」、そして唯一の「プライベートチームによって達成されたル・マン優勝車」である250LMが競売に登場

2024/12/24

｜　もともとフェラーリ250LMは生産台数が少ないが、この個体はそれらの中でもずば抜けた価値を持っている　｜

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その意味では予想落札価格の「40億円」を大きく超えるかもしれない

さて、フェラーリは50年ぶりにル・マン24時間レースへと復帰し2連覇を遂げるという偉業を成し遂げていますが、今回「60年前に、フェラーリ復帰前としては最後のル・マン優勝車となった」250LMがRMサザビーズ主催のオークションへと登場することが明らかに。

これは1964年製のフェラーリ250LMで、シャシーナンバーは5893、「6番目に作られた」フェラーリ250LMです。※250LMは296GTBのデザインにもっとも大きな影響を与えたクラシックモデルである

このフェラーリ250LMは「プライベートチームによって優勝が達成された唯一の個体」

このフェラーリ250LMはフェラーリのディーラーを北米にて展開していたルイジ・キネッティ率いるNART（ノースアメリカンレーシングチーム）によってエントリーされ、よってリアにはフェラーリの跳ね馬とNARTとの「ダブルネーム」。

さらにこの個体はエンツォ・フェラーリの管理のもと製造された唯一の250LMだといい、「7回目の24時間耐久レース」である1970年のデイトナ24時間レースへと出場したのち、「退任後」にはインディアナポリス・モーター・スピードウェイ・ミュージアムに購入され、現在もそこに保管されているのだそう。

その歴史におけるハイライトは間違いなく1965年のル・マン24時間レースでの優勝ではありますが、これはプライベートチームによって達成された”唯一のフェラーリによるル・マン総合優勝”。

状態は「非常にオリジナル」、そしてこれまでの数年間、動作を維持するためにメンテナンスが行われてきたとされ、リアにはル・マンでの優勝を支えた”マッチングナンバーの”V12エンジンが搭載されており、やはりマッチングナンバーのギアボックスも装備されています。

「エンツォ・フェラーリが直接関与した個体」「ル・マンでの優勝経験車」「オリジナル状態を保っている」という歴史的な魅力に加え、「フェラーリのル・マン復帰前の最後の優勝車」「V12フェラーリとしては今なお最後の優勝車」としてのドラマが加わり、「40億円」という予想落札価格にも納得ができようというものですね。