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アストンマーティンの狂気、「シグネットV8」がはじめて中古市場に登場。このマイクロカーにヴァンテージSのV8を押し込んだ「アストン純正」モンスター

アストンマーティンの狂気、「シグネットV8」がはじめて中古市場に登場。このマイクロカーにヴァンテージSのV8を押し込んだ「アストン純正」モンスター

参照:NICHOLAS MEE

| このアストンマーティン シグネットV8は「希少価値」としてはこれ以上ないレベルである |

いったいいくらで販売されるのかは非常に気になるところである

さて、アストンマーティンは2011年に「シグネット」を発売していますが、これはトヨタiQをベースにしたマイクロカー。

V12やV8といった大きなエンジンを積むことが多いアストンマーティンがこのようなクルマを発売するのはまさに「狂気の沙汰」ではありますが、その理由は当時厳しくなりつつあった排ガス規制(CAFE規制)への対応であり、製造に際してはトヨタから購入した車体を一旦分解し、「ストンマーティン品質にて再度組み上げる」という手法を採用していて、そのため非常に高額な設定がなされています。

発売当初は大きな話題を呼び、相当な受注があるんじゃないかと想定されたために「注文できるのはアストンマーティンのオーナーのみ」に限定され、しかしいざ受注を開始してみると「サッパリ売れなかった」という過去も。

シグネット登場から5年後、「V8シグネット」が登場

このシグネットは2011年から2013年の間に786台しか製造されておらず、しかしその5年後に突如登場したのが「V8シグネット」。

2018年のグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードにて初登場となっていますが、これはアストンマーティンが社内で開発したワンオフモデルで、製作を請け負ったのはアストンマーティンのパーソナリゼーション部門「Q by Aston Martin 」だと言われています。

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V8シグネットはヴァンテージSに積まれていた4.7リットル自然吸気V8エンジン(よく収まったな・・・)を搭載し、430馬力と490 Nmのトルクを後輪に送り込みますが、この莫大なパワーにもかかわらず車体重量わずか1,375 kgに収まっており、ヴァンテージSから受け継いだ7速スポーツシフトIIトランスミッションと組み合わせることで、0-100km/hまでをわずか4.2秒で加速し、最高速は273 km/hにも達します。

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エンジンとトランスミッションのほか、サブフレームとサスペンションもヴァンテージSから流用され、さらにはフロントバルクヘッドとトランスミッショントンネルも(V8エンジンを収めるため)再構築されることとなり、その強大なパワーを小さな車体で支えるためにロールケージがシャシーに組み込またほか、トレッドとともにボディが広げられ、カーボンコンポジット製フェンダーには19インチの鍛造アルミホイールとハイグリップタイヤが収められています。

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え?これがアストンマーティン?トヨタiQベースの「シグネット」にヴァンテージのV8エンジンを押し込んだ公式カスタム登場

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もちろんこの過激な(そしてとんでもなく重量バランスが悪いと思われる)クルマを手懐けるために4点式ハーネスを装備した固定式バケットシート(レカロ製)が組み込まれ、そのほかインテリアだとヴァンテージの計器類を収めたカスタムメイドのカーボン製インストゥルメントパネル、そして内装に使用される素材はカーボンファイバー、レザー、アルカンターラ。※万が一に備えて消火器も装備されている

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このアストンマーティン・シグネットV8はグッドウッドでデビューした後に公の場から姿を消したものの、今回「はじめて」公の場に「中古車両」として登場し、現在はイギリスのニコラス・ミーにて販売中。

ただしその価格は表示されておらず「ASK」なので、購入を希望する場合は「要問合せ」ということになりますね。

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