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【新特許公開】マツダ「電動ロードスター」はこうなる?軽快な運動性能を実現する「ミドシップ」バッテリー配置が革命的

マツダ

| 次期NEロードスター(ND後継)にもつながる?電動ロードスターの可能性とは |

マツダはあくまでも「マツダらしいやり方で」様々な問題を解決する

世界中のクルマ好きを虜にしているスポーツカーがマツダ・ロードスター。

その理由は「軽量であること」と「求めやすい価格であること」に集約されるかと思われますが、もしロードスターがピュアエレクトリック化されてしまうとこの両方が損なわれる可能性が考えられます。

しかしながらマツダ関係者によると、「次期ロードスターはガソリンエンジンを搭載する」とのことなので、ひとまずは「重量増、価格UP」については避けることができそうですね。

マツダ・ロードスター
排ガス規制の壁を越え、次世代マツダ・ロードスターは2.5リッター4気筒エンジンを搭載へ。一方で重量は「1トン以下」

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ただしマツダは「未来」を見据えた展開も

それでも「電動化」の流れは避けようがなく、いずれはロードスターも「ピュアエレクトリック化」されることは間違いないものと思われますが、2024年10月に出願され、2025年4月に公開された(マツダによる)注目の新特許、「Electric Automobile」が話題を集めています。

この特許図面によれば、「スポーツカー及びセダン」を対象としており、その目的は軽快な運動性能の実現」です。

マツダ
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【技術解説】ミッドバッテリーレイアウトで「軽快さ」を死守

通常のEVはスケートボード型プラットフォームを採用し、バッテリーパックを床下全体に配置するのが一般的です。

これにより重量バランスは整いますが、重いバッテリーが車体の外周にあると慣性モーメントが増してしまって回頭性が悪化する可能性があり、しかしマツダが目指しているのは、そんなEVの“欠点”を克服した構造。

セダンであれば大きな問題とはならないのだと思われますが、旋回性能が重視されるスポーツカーにおいてこれは致命的と言えるもので、これを避けるべくフェラーリは「バッテリーを分散し車体中央に収める」特許を出願し、ロータスは「チェスト型」バッテリーを採用するという計画を示しているわけですね(ただ、ロータスのエレクトリックスポーツカーの登場はとうぶん先になりそうだ)。

フェラーリがEV用プラットフォームの特許を出願!ガソリンエンジンではできない構造を採用し、完全に新しい考え方を導入した新世代へ
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L1520012

特許の主な特徴:

  • メインバッテリーをトンネル部分(センター)に配置
     → 重心を中央に集中、ヨー慣性を最小限に
  • エレクトリックモーターもトンネル部に搭載
     → 駆動系も軽量・コンパクトに
  • 小型バッテリーを左右後方・助手席前に配置
     → ドライバーの体重バランスも考慮

つまり、運動性能とバランスを極限まで追求した設計が特許の核心です。※フェラーリの特許によく似ている

「電動ミアータ」が実現する日は来るのか

マツダ自身、これまで繰り返し

「現時点ではロードスターをEVにする予定はない。軽さとフィーリングを損なうからだ」

と明言してきましたが、しかし、この特許で示されたような軽量・高バランス設計が実用化すれば、マツダが”電動”ロードスターを市場に送り出す日は、そう遠くないのかもしれません。

L1520044

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参照:Motor1

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