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| クロノマット「B01」「B31」「オートマチック36」が一気にリニューアル |
一方で「44ミリ」はそのままステイ
高級機械式時計の世界において、パイロットウォッチのDNAを宿しながらも、日常のあらゆるシーンに溶け込む万能スポーツウォッチとして君臨するブライトリング(Breitling)「クロノマット」。
その中核を担う42mmクロノグラフ、そして40ミリと36ミリの3針モデルが2026年5月に待望のフルモデルチェンジを果たすことに。
特に注目を集めているのが王道の「クロノマット B01 クロノグラフ 42ですが、今回の刷新はカラー追加やマイナーチェンジといった範疇にとどまらず、ケース構造の根本的な見直しや人間工学(エルゴノミクス)に基づいた装着感の向上など、現代の「ラグジュアリースポーツ(ラグスポ)」市場を席巻するにふさわしい、劇的な進化となっています。

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ここでは、新しくなったクロノマットが前作からどこが変わり、なぜこれほどまでに時計愛好家を惹きつけるのか、スペックや新しいディテールを交えて見てみましょう(今回はB01 クロノグラフ42のみをピックアップ)。
The Breitling squad: actor Austin Butler, pro football player Erling Haaland, and pro basketball player Giannis Antetokounmpo introduce the new Chronomat.
— Breitling (@Breitling) May 19, 2026
Each ambassador spotlights a distinct refinement: Austin the new fully integrated and adjustable bracelet, Erling the… pic.twitter.com/bqSXQCFUwY
今回の要点(この記事のまとめ)
- ケースのスマート化: 厚みが前作の15.1mmから13.77mmへと大幅に薄型化され、袖口への収まりが劇的に向上
- ステルス・ラグの採用: ケースとブレスレットの接合部(ラグ)をケース底面に隠す構造へと刷新。美しい「一体型(インテグレーテッド)ルック」を実現
- ベゼルの一体構造化: かつての18ピース構成からシンプルなシングルピース構造へ。アイコニックなライダータブを残しつつ、モダンで洗練された印象に
- 微調整機能付きルーローブレスレット: 独特の丸みを帯びたブレスレットに、バックルの両側から直感的にサイズを微調整できる特許取得の新機構を搭載
- 自社製キャリパーB01: 信頼のCOSC公認クロノメーター「キャリバー01」を継続搭載。70時間パワーリザーブと200m防水で実用性も最強レベルへ

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ブライトリング「新型クロノマット」B01 クロノグラフ42詳細
ブライトリングの現代史において、クロノマットは特別なターニングポイントとなったモデルです。
クォーツショックの真っ只中だった1984年、ブランド創業100周年を記念して「機械式時計の復活」を掲げて誕生したという背景を持っており、イタリア空軍の精鋭アクロバットチーム「フレッチェ・トリコローリ」との共同開発から生まれたそのデザインは、コックピットの過酷な環境に耐えるタフさと、フォーマルな席にも映えるエレガンスを兼ね備えており、この「スポーティーなのに優雅」というキャラクターがビジネスマンからも圧倒的な支持を受けていたわけですね。
その一方、ツールウォッチならではの分厚さ、細腕の多い日本人にとっては装着時の違和感(ゴソゴソする)、シャツやジャケットを着た際の「袖のもたつき」、そして近年多くの腕時計が採用する「ケースとブレスレット一体型」ではないというデザインからやや敬遠されがちになっていたのもまた事実。
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ただし2026年5月に発表された新型クロノマットでは、そのアイコニックな1980年代のデザイン言語をリスペクトしつつ、現代のラグジュアリーウォッチに求められる「洗練」と「優れた装着感」を極限まで追求した「最先端の」腕時計に生まれ変わっており、一方で日本国内の正規販売価格はステンレススティールモデルだと1,380,500円(税込)に抑えられ(既存のスーパークロノマットB01 44のラバーブレスとほぼ同じ)かなり高い競争力を持つシリーズへと進化しています。
ブライトリング「新型クロノマット」B01 クロノグラフ42の特徴
1. デザイン:モダンに生まれ変わった「一体型」フォルム
今回のモディファイで最も視覚的な変化をもたらしたのが、新設計のラグ構造で、これまではケースからブレスレットへと続くラグ(脚)がはっきりと主張するデザインでしたが、新型ではラグをケースのエッジ下に完全に隠す「コンシールド・ラグ(隠しラグ)」構造を採用しており、これによってケースから(クロノマットの)トレードマークである「ルーローブレスレット」へと流れるような、美しい一体型(インテグレーテッド)デザインへと生まれ変わっています。
さらにはタブ付きベゼルをシングルピース構造へと統合しディテールを削ぎ落とすことで文字盤の美しさが引き立つようになっており、とくにホワイト文字盤だとブラックのサブダイヤルが映えるようになって「パンダダイヤル」の美しさがより際立つ”クリーンなフェイス”を手に入れることに。

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2. 性能とエルゴノミクス:驚きの薄型化と特許取得の微調整システム
前作のクロノマット42は、そのタフな構造ゆえに「15.1mm」というやや大ぶりな厚みがあり、シャツの袖口に干渉しやすい点がユーザーの悩みどころでもありましたが、今回の新型では「13.77mm」へと大幅なスリム化に成功し、わずか1.3mmほどの違いではあるものの、手首に載せたときの重心が下がり、ビジュアルの軽快さだけでなく、ホールド感が劇的に向上している、とされています。
また、筒状のリンクが連なる唯一無二の「ルーローブレスレット」には、バタフライクラスプ(両開きバックル)の両側に特許取得済みの画期的な微調整機能をビルトイン。※ルーローブレスのエッジも美しく面取りされている
工具を使うことなく、外出先や季節による手首のむくみに合わせ、その場でジャストなサイズ感にアジャストできるようになっています(メタルブレスの場合、これはけっこうありがたい装備である)。
クロノマット B01 クロノグラフ42 主要スペック
| 項目 | 詳細・スペック |
| ケース径 | 42.0 mm |
| ケース厚 | 13.77 mm |
| ケース・ブレス素材 | ステンレススチール、あるいはレッドゴールド |
| 文字盤(ダイヤル) | ホワイト、グリーン、ブルー、グレー、ブラウン、アイスブルー |
| ムーブメント | ブライトリング01(マニュファクチュール)自動巻き |
| パワーリザーブ | 約 70 時間 |
| 防水性能 | 20気圧(200 m / 660 ft) |
| 振動数 / 石数 | 28,800回/時(4Hz) / 47石 |
| 機能 | クロノグラフ(1/4秒計、30分計、12時間計)、日付表示 |
| メーカー希望小売価格 | 1,380,500円~7,535,000円 |

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競合比較と市場でのポジショニング
今回のクロノマットの刷新は、高級時計市場におけるブライトリングの巧みなポジショニング戦略を浮き彫りにしており・・・。
アベンジャーとの差別化と「真の万能時計」への昇華
これまでのクロノマットは、同社の本格ミリタリー・パイロットウォッチである「アベンジャー(Avenger)」シリーズとの境界線がやや曖昧になり、「アベンジャーの少しドレッシーなバリエーション」のように見られる側面も。
しかし、2026年モデルでの「薄型化」と「一体型ブレスレット・ルック」への移行により、そのキャラクターが明確になり、アベンジャーがタフネスを極めた無骨なツールウォッチであるならば、新型クロノマットは「スポーツジムからフォーマルなディナーまで”これ1本で完結できる究極のオールラウンダー(万能ラグスポ)」”としての地位を完全に確立することに成功した、という印象です。

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ロレックス「デイトナ」やオメガ「スピードマスター」に対する強み
42mmという絶妙なサイズ感の高級クロノグラフ市場において、ロレックスのコスモグラフ デイトナやオメガのスピードマスターは常に巨大なライバルです(両方とも値上げによってかなり上の価格帯になってしまいましたが)。
これら絶対王者を前に、新型クロノマット(AB0158101A1A1)が放つ独自の強みは、やはり「200m防水という圧倒的なタフさ」と「ルーローブレスレットが醸し出すレトロモダンな色気」の融合にあり、デイトナ(100m防水)やスピードマスター プロフェッショナル(50m防水)を上回るプロダイバー級の防水性を持ちながら、一体型ラグによる洗練された佇まいは、ビジネススーツの袖口にも完璧にマッチすることは間違いなく、「人とは違う個性を主張したい、けれど実用性に一切の妥協はしたくない」という目の肥えた現代のビジネスパーソンやアクティブなエグゼクティブにとって、130万円台~という価格設定も含め、極めて説得力のある選択肢となりそうですね。
加えてロレックスのような「威圧感」もなく、ビジネスシーンにて装着していても「嫌味」を言われることはないかもしれません。

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結論
2026年、満を持して登場したブライトリングの新型「クロノマット B01 クロノグラフ 42」は、伝統のヘリテージを大切に守りながら、現代のトレンドである「スリム&インテグレーテッド(一体型)」へと見事なトランスフォームを果たた”傑作”とも言えるシリーズ。
パイロットのための計器として生まれた無骨なライダータブベゼルはそのままに、ケースの厚みを抑え、ラグを隠すことで、驚くほど色気のあるモダンなスポーツウォッチへと昇華され、さらに、日常の使い勝手を劇的に向上させるブレスレットの微調整機構など、ユーザーファーストなアップデートが施されている点も見逃せず、「1本であらゆるシーンを網羅できる、格上の相棒を探している」――そんな時計ファンのワガママな願いに、これ以上ない完璧な回答を示してくれた選択肢がこのクロノマット B01 クロノグラフ 42というわけですね。
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