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| F1スターを起用した異例のプロモーション、その意図とは? |
ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールが語る「ルーチェ」の真実
自動車界の頂点に君臨するフェラーリが発表した、ブランド史上初となる100%電気自動車(EV)「ルーチェ(Luce)」。
そのあまりにも急進的なデザインを巡っては、発表直後から世界中で前例のないほどの議論(というよりも激しい批判)が巻き起こっているのはご存知のとおりかと思います。
そんな中、フェラーリは公式YouTubeチャンネルにて、スクーデリア・フェラーリに所属するスターF1ドライバー、ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールの2人を起用したプロモーション動画を公開しており、フェラーリの歴史上もっとも物議を醸しているニューモデルに対し、世界最高峰のドライバーたちは一体何を語ったのか。
動画での彼らの言葉、そして大荒れとなっている市場のリアクション、そしてフェラーリがこのEVに賭ける本当の狙いを深掘りしてみたいと思います。
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この記事の要約
- フェラーリが初の4ドアEV「ルーチェ(Luce)」のプロモーションに、所属F1ドライバーのルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールを起用
- ルクレールは「過去のモデルとは全く異なる、非常に未来的」と語り、ハミルトンは「コーナーでもブレない驚異的なパワーデリバリー」と走りを絶賛
- ネット上では依然としてデザインへの批判(炎上状態)が続く中、フェラーリ側は「愛する人と嫌う人に分かれるのは織り込み済み」と冷静な姿勢

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シャルル・ルクレール:過去との明確な「決別」を指摘
1台55万ユーロ(日本円で約9,000万円以上)という超高額な市販車をアピールするためにカメラの前に立った2人のF1ドライバー。
当然ながら、雇用主であるフェラーリの最新作をストレートに批判することはありませんが、そのコメントからは彼らなりのリアルなニュアンスを読み取ることができ、まずモナコ出身の28歳、シャルル・ルクレールは、誰もが同意するであろうポイントを的確に突くことに。
「このデザインは、私たちが過去にフェラーリに見てきたものとは、本当に、本当に違います」
ルクレールはルーチェを「非常に未来的(very futuristic)」と表現。さらに、「未来に目を向け、革新を起こすことこそがフェラーリらしさでもある」としてこの5ドア・5シーター・ファストバックスタイルがブランドの新たな挑戦であることを強調しており、インテリアにおいて「物理ボタン」が多めに復活している点についてもポジティブな評価を残しています。
ルイス・ハミルトン:レーシングドライバー目線で「走り」を絶賛
一方、7度のF1ワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンは、デザインそのものよりも「ドライビングダイナミクス」に焦点を当てていて、細部へのこだわりを称賛しつつ、ステアリングホイールを握った感覚を次のように絶賛しています。
「パワーデリバリー(出力の出方)が素晴らしい。コーナーを駆け抜けている時でさえ、常に車の中心(重心)に自分がいるような、圧倒的な一体感を感じられる」
EVならではのシームレスで強力な加速、そしてフェラーリが誇る高度なシャシー制御技術がもたらす走りのクオリティをもって、純粋に「非常にフェラーリらしい」と評価しているようですね。
カオス(大混沌)と化しているコメント欄
この動画はフェラーリによる緻密なマーケティング戦略の一環ですが、動画が公開されるや否や、YouTubeのコメント欄は完全なカオス状態となり、好意的な意見を見つけるには、かなりのスクロールを要するほど批判的な声ばかりが目立つことに。
一部のユーザーからは、「フェラーリがコメント欄を閉鎖せずに解放したままでいること自体が驚きだ」という声が上がるほど、厳しい意見の洪水となっているというのが現状です(コメント欄を閉鎖しないところを見ても、フェラーリは批判による意図的な情報拡散を狙っているのだと思われる)。
フェラーリの計算された「勝算」
世界中でネットを炎上させているルーチェではありますが、フェラーリのグローバル・プロダクト・マーケティング部門を率いるエマニュエル・カランド氏は、動画内で現在の騒動を完全に言い当てていて・・・。
「このクルマを公開すれば、信じられないほどの議論が巻き起こることは分かっていました。私たちは、熱狂的な愛好家(ラバーズ)と、多くの批判者(ヘイターズ)の両方を持つことになるでしょう」
なぜフェラーリは「炎上」を恐れないのか?
自動車業界の歴史において、フェラーリほど自社の顧客(コレクター)を理解しているメーカーは存在せず、数年にわたる開発期間の中で、彼らは主要なVIP顧客を対象にクローズドな先行スクリーニングを何度も実施し、フィードバックを収集してきたものと思われます。
つまり、この衝撃的なデザインも、V12エンジンの爆音がない電動化という選択も、フェラーリにとっては「完全に計算内」の戦略であると考えてよく、どれだけSNSで一般のファン(ティフォシ)が「こんなのフェラーリじゃない」と叫ぼうとも、実際に9,000万円以上のクルマをキャッシュで購入する超富裕層、あるいは最先端のテック系セレブや新世代のハイパーカーコレクターたちの需要をフェラーリは確実に「握っている」というわけですね。
ポルシェが初めてSUVの「カイエン」を出した時や、フェラーリ自身が初の4ドアモデル「プロサングエ」を発表した時も最初は猛烈な批判を浴びていて、しかし結果はどうでしょう。
今やそれらのモデルはブランドを牽引する大ヒット作となっているのは周知の通りで、批判する人も含め、「メーカーの計算づく」であったのだとも考えられます。

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結論:ルーチェを「失敗作」と決めつけるのはあまりに時期尚早
ルイス・ハミルトンとシャルル・ルクレールという、世界で最も耳目を集めるドライバーを起用した今回のプロモーション。
それは、ルーチェに対する世間のネガティブなノイズを、フェラーリが誇る「レースの血統」という圧倒的なブランド力で中和しようとするハイレベルなマーケティング戦術だと言えます。
確かに、これまでの伝統的な美しいクーペを期待する人々にとってルーチェの姿は受け入れがたいものかもしれません。
しかし、ハミルトンが保証した「驚異的な走り」、そしてルクレールが語った「未来への革新」という言葉には、嘘偽りのないフェラーリのエンジニアリングが詰まっているのもまた事実。
ラグジュアリービジネスにおいて、最も恐れるべきは「批判されること」ではなく「無視されること」であり、これだけ世界中で議論の的になっている時点で、フェラーリのEV戦略はすでに第一段階の「注目を集める」という目的を果たしたのだとも考えられ、この衝撃的な1台が未来のガレージでどのように評価されるのか、跳ね馬の「宿題」の真価が問われるのは「まさにこれから」だと思います。
フェラーリが公開した「ルーチェ」最新動画はこちら
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